ハヤカワ文庫JA<br> 裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT

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ハヤカワ文庫JA
裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT

  • 著者名:宮澤伊織【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 早川書房(2021/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314767

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内容説明

私の名前は紙越空魚。埼玉に住むごく普通の大学生。だけどある日知らない金髪美人が現れて、今の自分は記憶喪失だと告げられる。戸惑う暇もなくヤクザの運転する車で謎の施設へ連れ去られて……私、いったいどうなっちゃうの!?──この現実と隣合わせの裏世界、それに関する記憶すべてを封じるネットロア〈寺生まれのTさん〉が空魚たちの敵として襲来する! 女子ふたり怪異探検サバイバル、シリーズ初の長篇となる第6巻!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

89
破ぁ!! 意外にも初長編。冒頭から空魚が金髪美女とヤクザに拐われ・・・って鳥子と汀さん?空魚の記憶が奪われた?失われた空魚の“裏世界に関する記憶”を取り戻す手法がなかなかエグいw 裏世界に関連する者の記憶を吹っ飛ばす“寺生まれのTさん”は敵か味方か。今回は後半に怖さが集中。小桜と茜理も同行しての裏世界、無人の暗闇ハイウェイ辺りから、まさにネットロアの世界観に戦慄。続く廃遊園地、お化け屋敷。小桜の正気度が心配過ぎる・・・一番読者に近いのは小桜だから。茜理も含めて狂気を纏っているメンバーは心配しないけど。2021/03/28

芳樹

86
『大長編 裏世界ピクニック・そら魚と寺生まれのTさん』という感じです。もともと《Tさん》はネタ枠なためか、いつもより恐怖成分は少なめ。準レギュラーとなったカラテカ茜理も参戦し、裏世界と表世界を行ったり来たりしながら進む冒険譚というテイストで、今まで一番エンターテインメント性が高く楽しい回でした。また《Tさん》の行動原理や『破ぁ!』についての考察が興味深く、なるほどと思いました。未だ明らかにならない裏世界の真意だけでなく、名前を与えられた”少女”が今後物語にどう絡んでくるか気になる。続きがとても楽しみです。2021/03/20

しまふくろう

74
続けて購入。絵は相変わらず格好良い。 物語は『寺生まれのTさん』に襲われる話。名前も技も冗談みたいなのに強いという謎の敵が面白い。素直になろうとする空魚と受け慣れない鳥子のやり取りも可愛らしくて良い。作者が「劇場版」と表現するだけあって、一冊丸々この話なのも珍しくて良かった。 続きが楽しみ。2021/03/18

キナコ

69
初の長編。寺生まれのTさんって結構有名なので、どんな展開になるのかわくわくしながら読了。裏世界が確実に個人を識別して、手探り状態で接触しより効果的な方法を模索してるようにしか見えなかった。普通に知ってる人が一日で記憶をなくしてたりしたら恐怖だわ…またるなも再登場。ちょっとるなの印象が変わったなぁ… 今回の作品で一気に裏世界の何者かが現実世界に介入しつつあることがはっきりとした。結局裏世界とはなんなのか。2022/06/06

ひさか

69
2021年3月ハヤカワJA文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。長編。いつもながら、裏世界の構築が緻密で、楽しめる。登場人物たちの行動と思いに、わくわく感がもの凄くあって、面白い。始まりの空魚の記憶喪失や、島子、小桜、茜理の動きに緊張感があり長編の持つメリットと相まって強く心に残ります。素晴らしい。2021/05/04

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