内容説明
商習慣も生活環境も異なるヨーロッパで、カルチャーの障害を克服して活動する、三洋電機、本田技研、竹中工務店のビジネスマン。技術的制約や現地従業員との磨擦を解消し、良きパートナーシップを確立して地歩を固めていく、パイオニアたちの努力と苦闘を克明に描く。海外で活躍する日本の匠たちの描く。<全12巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lisa Tada
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戦後の高度成長を支えたかつての日本企業には >一つ一つ、試行錯誤を重ねながら、未知の世界を自分たちの手で拓き、それを確実に次の世代に手渡していく。 という気概があっての、高度成長だった。 しかし、かつて 血のにじむような思いで手にして、 そしてバブルとともに簡単に手放してしまった日本の【真の成長】と、今の斜陽化の一途のこの日本の姿。 資本主義化では企業は成長し続けなければいけない、 というわけではなく、いかに企業が社会に投資・貢献していくかという思想の欠如が、ヨーロッパと日本の明暗を分けたような気がする。2021/02/05