菅原伝授手習鑑

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菅原伝授手習鑑

  • ISBN:9784265050161

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内容説明

菅原道真の失脚事件を元にした物語。主君の若君を救うために自分の息子を犠牲にする場面はとても悲しい。文楽、歌舞伎の両方でよく演じられる「寺子屋」の段は特に有名。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わむう

26
主君の血筋を守るため我が子を犠牲にする松王丸の苦悩のお話「寺子屋の段」はしばしば上演されますが、この一冊を読めば、そこに至る細かいいきさつが理解でき、一層楽しめると思います。2020/12/27

mm

22
子どもにもわかるように、ストーリーの流れを大事にした語りものとして書き直した感じですね。忠義の感覚は伝わりにくいものでしょうが、そこを想像する事が子どもに大事なのかもしれません。菅原道真は派閥争いに負けて左遷させられた人、責任を押し付けられて退社した人たちから見ればら学問の神様ではなく、恨みを晴らすパワーの神様としてありがたがられるように思える。太宰府のお守りをにっくき上司のパソコンに向けて、雷神ビームを出してやろうか⁈歌舞伎になると、細かい演出の違いが楽しみでしょうが、まずは粗筋を押さえるのが近道かも。2019/11/14

Akihiro Nishio

21
積読本を消化。未だ歌舞伎や文楽を見に行く状況にはなりそうもないが。歌舞伎や文楽で良く取り上げられるお話を現代語で物語にしたもの。菅原道真がなぜ雷神とみなされたか、昔の人の共通認識だったのだろう、そこに至るまでのドラマが理解できた。非常にわかりやすいので、あとの4冊も読みたいが、すぐに読める割には高めなので躊躇するなあ。あと、いくら現代語とはいえ「がってん」とか「顔と足がポイントなんだ」など、もう少し言葉の選択に気を遣えばいいのにと思う。作者は大学教授で翻訳家だというのに。海外出向から帰るまで観劇は無理かな2020/05/14

虹色

15
これまであまり興味がなかった歌舞伎の世界ですが、先月読んだ『国宝』が面白く、その中に出てきた演目「寺子屋の段」の前後のお話が気になり読んでみました。ストーリー重視の児童書なので入門書として気軽に読めます。「梅は飛び桜は枯るる世の中に何とて松のつれなかるらん」(松も決して無情なはずはない)の和歌に絡められた、道真に恩を受けた三つ子、梅王丸、松王丸、桜丸の忠義。特に松王丸と妻千代が、道真の子の管秀才の為に、我が子を犠牲にするというところは、忠義を重んじる江戸時代のお話故に、涙を誘うものです。2019/06/17

HH2020

7
◎「この本を読むと文楽や歌舞伎を実際に見てみたくなります」この言葉に偽りなし。楽しい本だ。文楽や歌舞伎で上演される物語をわかりやすいストーリー仕立てで楽しもうという企画だ。シリーズ第1弾は菅原道真が藤原氏の謀によって大宰府に左遷され死後怨霊となるというあの有名な話だ。文字が大きいし振り仮名もふってあって読みやすい。児童向けらしいが、斎世親王と刈屋姫がこっそり逢う場面では、蔭で見ていた桜丸が「むらむらしてしょうがない」などと品のないことを言う。健全なる青少年にこういう表現はいいのかとじじいは心配になる。2019/05/31

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