内容説明
江戸の企業再建エンターテインメント!
二十四歳の鈴木颯馬は、元は町人の子。幼くして父を亡くし、母とふたりの貧乏暮らしが長かった。
縁あって、手習い所で働くうち、大器の片鱗を見せはじめた颯馬だが、十五歳の時に母も病で亡くし、天涯孤独の身となってしまう。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。町道場で下働きしている際、ひょんなことから、田中藩江戸屋敷に勤める「さんばん殿」鈴木武治郎に才を買われ、めでたく養子に。
だが、勘定方に出仕したのも束の間、田中藩領を我が物にせんとする老中格の田沼意次と戦うことになってしまい……。
恩義ある藩を救うべく、わけありで、酒問屋麒麟屋の番頭となった颯馬に立ち塞がる壁、また壁! 江戸の剣客商い娯楽小説第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
85
駿河国田中藩勘定方見習い鈴木颯馬の爽快な出世物語です。 相良藩藩主で側用人・田沼意次は、隣の田中藩を我が物にするために田中藩が三万両を借りている酒問屋麒麟屋の乗っ取りを企てるが。それを察した田中藩の世継・本多正供が、業績不振の麒麟屋に鈴木颯馬を奉公人として派遣する。物語は、少し硬いですが、テンポよく、面白いです。颯馬の知略と爽やかさと、笑顔が人を惹きつけます。そして麒麟屋主人の信頼を得て田沼意次の魔の手から麒麟屋を守っていきます。シリーズ1作目。字の大きさは…小。2021.11.18~19読了。★★★☆☆2021/11/19
むつこ
24
シリーズ1作目。町人の主人公・鈴木颯馬は23歳の時、藩主の息子である本多正供に出会い、ひょんなことから侍になり、苦境の酒問屋を立て直す王道のストーリー。表紙のイラストのイメージが異なるが聡明な主人公の言動がイイ。2021/11/10
マツユキ
12
シリーズ物と知らずに読み始めました。そこで終わるのか! 元町人の鈴木颯馬は、田沼意次に狙われた田中藩の危機を救うため、酒問屋麒麟屋の奉公人になるが…。 苦労しながら、立派な母や、師に支えられ、賢く、まっすぐ育った颯馬。武術もでき、商いもできる、こんな完璧な人いないよ、と思うけど、それも物語の楽しみ。子供の頃、親しんだ時代劇を懐かしみつつ、颯馬の行動に、自由な、新しさを感じました。幸せが商売の基本。生きていくことも。 本当に先が気になる終わり方…。5月…。 2021/04/04
ごへいもち
11
うわぁ、こんなところで終わりだなんて。とても読みやすかった2025/01/29
yasuyuki suzuki
4
天涯孤独の颯馬がだんだんと出世して行く様、そして生き方に感動しました。「情は人の為ならず」この言葉、心にしみじみと感じました。町人になり酒問屋の番頭での活躍はヒーロー顔負けでした。もうハラハラドキドキ読む手が止まらずこれぞエンターテイメント時代小説あっぱれの一言。すごくいい所で終わってしまい早く続きを読みたくてたまりません。あなたもぜひ読んで感動して下さい。2021/03/05
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