内容説明
「警視庁公安J」の著者、最新シリーズ!
東京湾に接する野鳥公園と東海ふ頭公園で連続放火事件が発生。
同時にその付近の、みなとが丘ふ頭公園と大井ふ頭中央海浜公園では、連続殺人事件が勃発。
湾岸・大森・大井、三つの所轄署の管轄で、連続放火事件と連続殺人事件が、時を同じく起こったのだ。
すぐさま捜査本部が設置され、応援要員に狩り出された、湾岸署に勤める月形涼真巡査は弔い合戦を決意する。
警察学校の同期で、恋人・中嶋美緒の兄でもある健一が、連続殺人事件の被害者となったのだ。
拳を握りしめる涼真がコンビを組むことになったのは、なんと、突然会議を割って入ってきた、警視庁所属の警部補で、父の日向英生。
警察上層部に顔が利く、エリートキャリアで警視監の母・月形明子の差し金らしい。
息子の指導係に、元夫を送り込んだようだ。
涼真と英生の親子刑事は遊班として、ふたつの事件解決に奔走する!
規格外の警察小説シリーズ第一弾!
(2021年3月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
58
連続放火と3件の殺人事件が同時に発生した。巡査の「月形涼真」も捜査に加わる事に。被害者の一人が警察学校の同期で親友でもあり、彼女の兄でもあった。はやる気持ちを相方になった生き別れた父親の「日向」が導いてくれる。修羅場を潜り抜けてきた父親の教えは成長させてくれる。しかも母親はキャリアの警視監。これまたスゴいキャラだ。複雑な警察一家から目が離せない。2023/03/31
み
27
さくさくと♪この作家さんにしては、超人でない刑事さん。ママは強烈ですがね。シリーズになるのかな?気楽に読めます。2021/10/09
じお
13
★★★☆☆ 連続放火と連続殺人事件が発生し、友人であり恋人の兄であった刑事が犠牲者となり捜査を決意する巡査・月形涼真は、キャリア組の母の差し金で、父である警部補・日向とバディを組む、ポケモンではない警察小説。まずまず、あらすじから親子仲の不和が描かれるのかと思ったら全くそんな事はなく、仲のいい上司と部下のような関係で何となくほんわか。キャラ面は良かったですが、一方で事件の筋やストーリーの方は、別視点のエピソードが散逸して挿入されたりするので、単純に小説として話運びが上手くないなと。2021/10/02
みりん。
12
日向(父親)と月形(息子)でサン&ムーン。日向のキャラよかったな。月形の母親もなかなかかっこいい。秘書の名前覚えないけど(笑) 物語はちょっと登場人物が多すぎて整理するのが大変かな。その割にはキーになる人物が限られてくるという。2021/06/03
織葉
10
作者初読み。始め、この人の文章は私には合わないと思っていた。少なくとも私にとっては会話が多すぎるし、1つの動作を引きずりすぎている。しかし読み進めていくと、そんなことが気にならないほどに面白かった。ミステリー、文句なし。うまく操れていた。たまに出てくるセリフも、心にささるものが多く素敵。注目すべきは家族3人、みんな警察。そのかっこよさに体が震えた。作者の他の作品、シリーズも読んでみたい。本書の裏に、第一弾と書いてあったのでこの本は続編もあるってことかなぁ。最後に、これだけは言える。警視監の母、超かっけー。2021/06/06
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