内容説明
「作戦名は『金床』――金床を思い切り叩くハンマーのように日本艦隊を叩き潰して貰いたい」
日本の機動部隊をウェーク島近海におびき出して殲滅するという米海軍の作戦は失敗に終わり、逆に米軍の空母部隊が壊滅してしまった。だが連合艦隊の損害も大きく、日米両軍ともに積極策を採れなくなり一年半余――ついに米太平洋艦隊の再建は成る。新鋭空母エセックス級の群れが新型艦上機隊を搭載し出撃。マーシャル諸島を制圧し、勢いに乗る米艦隊は、マリアナ、トラックに攻撃を開始する。果たして米軍の主攻目標はどちらなのか。第一機動艦隊司令長官小沢治三郎中将は、ある決断を下す。
感想・レビュー
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ikedama99
5
読みかけていたものを一気に読み通す。相手の戦力もさることながら日本側もまだ残されているものがある形でのマリアナ沖海戦は史実に近い部分(やはりベテラン搭乗員の喪失)と大きく異なる部分(この時点で赤城・加賀・蒼龍・飛龍・瑞鶴・翔鶴の6隻がそっくり残って大鳳と組んででてくる)が混在してこれは面白い。そして、トラックからの脱出での戦いはあるものをフルに使う形で楽しめた。次が楽しみ。2021/07/20
池田羽衣
3
ボロ負けから光明あるのか?2021/06/25
うめうめ
1
防空巡洋艦の活躍が暴力的な物量をぶつけられたときにどうするのか。昭和19年になって、どうやって終結に向かうのかも気になる。欧州がキーか。2021/02/24