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内容説明
学校で一度もしゃべったことがない山下君。作文を発表することになった山下君は、ラジカセに録音した声を流して発表した。ちょっと変、だけど気になる男の子のお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
73
ああ、これは良い絵本♪ ちょっと変、だけど気になる男の子のお話です。■学校で一度もしゃべったことがない山下君。 場面緘黙かなぁ。無理をさせずに、変に感動作に仕立てたりしていないところが安心して読めました。■今 喋ら(れ)ないでいる子達も、みんな ゆっくり大きくなってね ( ' ᵕ ' ) (2018年)(→続2019/12/12
☆よいこ
64
クラスにいる変な男の子やましたくん。学校では全くしゃべらない子。声は出さないけれど授業中にふざけたり、ドッヂボールで相手にボールをぶつけたりはする子。合唱では口パク、授業参観の発表はラジカセ持参と徹底している。▽意外に子ども社会では変な子もそのまま受け入れられる、変だ治せというのは大人の理屈かな。そのままのやましたくんを認めることができる世界がいい。▽一読しただけでは、いまいち人物の顔が似すぎてて、誰がだれか分からなかったので三度読みした。2019/03/18
アクビちゃん
56
【図書館】クラスで喋らない男の子、やましたくん。ボールが当たって痛くても、合唱コンクールでも、声を出さないので、誰一人 やましたくんの声を聞いた事がありません。さて、参観日で、家族の事を書いた作文を発表する事になり、やましたくんはどうしたでしょう?! やましたくん、なかなかやるじゃん!という方法で問題解決します。卒業式、折角 頑張ったやましたくんの声が誰にも聞こえなくて残念だけど、現地味があって良かった。私の姪っ子は、転校を機に場面緘黙症を克服したけれども、やましたくんは中学では喋れたのかな?2019/12/21
とよぽん
53
どうなるんだろう、と思いながら読み進んだ。周りの子は、やましたくんがどうしてしゃべらないのかと思いつつも、やましたくんを受け入れて一緒に小学校生活を送る。「こんな子きらいかな?」シリーズ、ほかにどんな子が出てくるのだろう。いろいろな子がいて、だれも排除しない。そんな居場所を増やしていければ、と思った。中田いくみさんの絵も良かった。2022/05/28
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
場面緘黙なのかな、山下くん。しゃべれないのではなく、しゃべらないと本人も堂々としていて、しかも周りもそんな山下くんをネガティブでない受け止め方をしているのが良かった。こうやって個性として捉えてくれる世の中であってほしいと切に感じた一冊でした。2019/01/11