内容説明
RADWIMPS初の公式ノンフィクション。
「本当のことじゃないと、届かない」と洋次郎は度々語っていた。
でもこんなに何でも赤裸々に歌ってしまって、大丈夫なんだろうか?
レコード会社の社員として「化け物みたいに圧倒的なアーティスト」を探していた著者は、CDショップの試聴機で横浜の高校生バンドと出会う。
イントロもなく突然始まった歌を聴いた瞬間、新しい風が吹いてきたように感じた。
「ついに見つけた! ここにいたのか!やっと出会えた!」
10代の少年だった彼らは、2006年に発売されたメジャーデビューアルバム『RADWIMPS 3 無人島に持っていき忘れた一枚』、『RADWIMPS 4 おかずのごはん』の2枚で熱狂的なファンを獲得。「大人が知らない社会現象」を巻き起こすことに。一方で表現者として恐るべきスピードで進化を遂げていく野田洋次郎とメンバーとの間には見えない亀裂が生まれ、名曲が誕生するごとにドラマが起こっていた。
“すごいバンド”になるために、変わり続けることを選んだ4人の若者達の歓喜と苦悩の日々。すべてを見守っていた著者が克明に描いた公式ノンフィクション。
巻末には野田洋次郎による書き下ろし原稿を掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
37
読んでいて、どんどん気持ちが昂ってくる自分がいた。素朴な純粋な飾りのない、何となく可愛らしいナベさんの文章が、そのまま彼らの音楽に初めて触れた時の自分と重なった。わかる、わかるよと同じく心臓がキューっとなった、あんときの自分を思い出す。ラストを締める洋次郎の寄稿も嬉しい。読み終えて『HESONOO』が観たくなった。そしてまた読み返したくなるのだろう。2021/03/01
cao-rin
28
私が彼らの音楽を知ったのは恐らく10年程前だと思う。当時長男が洋次郎に傾倒していた。しかしいつの間にか私の方がのめり込んでいた。RADのデビュー前からの足跡をナベさんの熱い言葉で語られる。洋次郎の多才さを改めて知る。天は時に二物以上を与えるのだ。そしてそんな洋次郎と音楽を純粋にやりたくて集まったメンバー達。あの曲のあの歌詞やあのフレーズが、これ程まで追い込んで生み出されたものだったとは。何故RADの音楽が人の心を捕らえて離さないか、垣間見えた気がする。何度も涙が溢れた。またいつかきっとライブで会えるよね。2021/02/22
✼なぁ✼
12
大好きなRADWIMPS。どんな感じであのアルバムが出来たのかとかも知れてよかった。8年前に、高校のお昼の放送で"いいんですか"を聞いて携帯で調べてみた。初めて存在を知った日。それからハマってずっと聴いているバンド。2021/03/02
kimuchi
9
ナベさんの貴重な宝物を分けてもらった気分。ちょっとずつ大切に噛み締めながら読んだ。最後の洋次郎の言葉にグッときたし泣けた。RADWIMPSに出会ってよかった。好きになってよかった。ありがとう。2021/02/16
月長
8
私はRADWIMPSのファンだからこの本を手に取った。しかし、この本は単なるファンブックでは全くない。2000年代を代表すると言われたバンドが生まれたり、壊れかけたり、またくっついたりする物語。そこには、うまく行くばかりじゃない「音楽のリアル」が描かれていて苦しくなったり、嬉しくて涙が出そうになったりして読んだ。本当に素敵な一冊に出会ったと思う。RADWIMPSをあまり知らない人にもぜひ読んでほしい。2021/03/04
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