内容説明
大人気ロックバンド公式ノンフィクション。
メジャーデビューから瞬く間に「大人の知らない社会現象」と呼ばれるほどの大ヒットを記録し、カリスマ的人気を獲得したRADWIMPS。
ボーカル野田洋次郎の圧倒的な才能と「すごいバンドになりたい」という強い思いはバンド内に亀裂を生じさせ、メンバーの脱退騒動なども勃発。四人は関係性を更新しながら傑作を生み出していった。
RADWIMPSというバンドは、ひと時も同じ場所にいることを許されないのだ。
東日本大震災、ドラマー山口智史の無期限の活動休止という大きな喪失を経験するとともに、洋次郎のソロプロジェクト、俳優デビュー、企業との大型タイアップ、そしてメンバーの結婚などの新たな出来事によって、密室に閉じこもるように音楽を作り続けていたバンドは、少しずつ社会性を獲得していく。
そこで待っていたのが新海誠監督との出会い。
映画『君の名は。』の音楽を担当し、主題歌「前前前世」が真の社会現象となるのと機を同じくして、バンドは、メンバーは、大きく鮮やかに“開花”するのだった。
本書は一つのロックバンドを巡る知られざるストーリーでありながら、人間が他者との出会いや衝突、別離を繰り返すことで、苦悩にまみれながらも成熟していく様を描いた普遍的な物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
52
思えばRADWIMPSに自分がどんどんどんどんのめり込んでいった時期である。次から次へと次がきて、好きとかそんな次元の存在では足りなかった。いい加減成人など前世紀に済ませているいい大人の自分がである。「次のアルバムが最後になるかもしれない」とあるように、それくらい研ぎ澄まされてた言葉とサウンド、毎回これまでに聴いたこともないものに触れていた。智史の病気、東日本大震災等、今更ながらなんて過酷な時期だったんだろう…奇しくも『すずめの戸締まり』観劇直後でもあり、ますます感慨深いものがある。2022/12/05
✼なぁ✼
10
RADWIMPSファンになって9年。ドラムの形態が変わってからしかライブに行ったことがないので、それが心残り。いつか智史の生の音を聴ける日がくるのかなぁと、楽しみにしている。ドラム休止に関しての部分は辛くて、ウルウルときてしまった。ライブには2回参加したことがあって、洋次郎の「幸せになれよ!」という言葉と、また会おうねっていう約束が好き。また会いたいなぁ。お金貯めなきゃな。おばちゃんになっても、おばあちゃんになっても、ずっとずっとこのバンドのことは大好きなんだろうな。2022/12/01
kimuchi
8
RADWIMPSの公式ノンフィクション第二弾。私はバンドの表面しか見ていなくて、裏ではこんなことがあったのかと唸ってしまった。智史のこと、発表までに色々なことを経ていたこともわかりまたまた唸る。これからもRADのこと応援します。2022/11/30
nobu23
3
ずっとバンドと歩み続けてきた、レコード会社スタッフから見たヒストリー本の第二弾。一作目と同じく、RADWIMPS自体に詳しくなくてもバンドの成長物として読んでいて面白い。今回は東日本大震災とバンドメンバーの休止、君の名はのヒットなどの裏側を描いている。コロナ前の話なので次作が出たらどうなるのか読んだみたい。2024/06/02
ともみ
1
プロジェクトXを観ているような面白さがあった。RADWIMPSを囲む一人のスタッフによるノンフィクションであり奮闘記。どういう時に仕事を引き受けようと思うかなど社会人として勉強になる部分もあった。青春は長くは続かない。バンドの黄金期と青春は必ずしも一致していない。大人になって仕事としてバンドをやっていくことの寂しさと、それだからこそ出来ることと。『「前前前世」に区切りをつける』って言葉、RADWIMPSらしくて面白いなと思った。2025/04/22
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