内容説明
頭に聞こえてくる死者からの伝言を相手に届けるうちに、「ことづて屋」を名乗るようになった津多恵。 届ける人や言葉はいろいろ。 「ママを守って」と幼い息子に言い遺した父親から、改めて息子へ。 夫から老いた妻へ大事な物の隠し場所を。 熊谷空襲で死んだ親友が70年ごしで明かす秘めた恋心。 そして、来ると約束したのに現れなかった恋人からの言葉。 それは震災後の計画停電の夜で──。 人の気持ちによりそう優しい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
82
ことづて屋の二作目。今作もよかったです。死者からの伝言を伝える「ことづて屋」。仕事上のパートナー恵介と、今回も怪しまれながらも大切な伝言を伝えていきます。前回のあとがきに、東日本大震災のことがかいてあったけど、今作も震災がベースに。前作よりも津多恵が人間らしさを増していて、恵介との信頼関係も強くなってる気がする。所々でてくる津多恵への情愛(かな?)に心が暖まる。怜さんへの焼きもちにはちょっと笑った(笑)個人的には、小さな騎士と停電の夜が好みでした。次も楽しみ♥️2018/03/19
takaC
82
展開がワンパターンでも物語に進展があれば我慢できるのだけどそれが無いに等しいこれではあまり満足できない。とりあえず続きも読むつもりではあるけど。2017/09/05
ゆみねこ
68
亡き人の声が聞こえ、伝えたい言葉を相手に届ける「ことづて屋」第2弾。熊谷空襲で亡くなった高等女学校時代の友人の言葉を伝える「灯籠流し」、約束したのに現れなかった恋人からの言葉「停電の夜」が特に印象的でした。津多恵と恵介のコンビ、素敵!2017/09/23
ぶんこ
61
シリーズ2巻目に入って、今回は前作よりもキツ目の女性相手の話が多く、ちょっと馴染めませんでした。ただ、津多恵さんの硬さが溶けていっているようで微笑ましい。「すみません」と言ってしまう癖?が治ってきているのもいいですね。恵介さんと怜さんに守られているようで3人の様子も微笑ましい。2017/12/04
dr2006
60
見知らぬ死者の言伝(ことづて)が聞こえる津多恵が、見知らぬ人へそれを伝えていく物語の第二弾。死者の心残りを伝えるのだから、伝えられる方には不都合な真実だったり無用の事実だったりする事もあるし、突然現れて言伝があるなんて言う津多恵を詐欺やオカルトだと怪しむのは当然だ。そんなハラハラ、シュールなプロットだけど、濱野さんの書く津多恵が、ことづてパートナーの恵介に甘えるところとか、守ってあげたくなるような可愛らしさがあって、その強弱に妙に癒される。そして、優しい思いに心が温められた。2018/03/05
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