内容説明
邪悪との最終決戦。恐るべき惨劇がはじまる!
メルセデス・キラーが何かを画策している。だが病室を出ることもできない彼に、
いったい何ができるというのか? 主治医や病院職員らの奇怪な行動の目的は?
何の確証も得られぬまま、謎の連続自殺事件の調査を開始したホッジスとホリーだったが、
ついに彼らの愛する者の身にまで死の触手は伸びてくる。
唯一の手がかりは携帯ゲーム機<ザピット>。素朴な音楽とともに色とりどりの魚たちが泳ぐ
他愛ないゲームに、いったいどんな秘密が隠されているのか。
一歩一歩、惨劇を実行する計画を進めるメルセデス・キラー。一歩一歩、真相へ迫るホッジスと仲間たち。
ついに<恐怖の帝王>が封印を解き、ミステリーとホラーが渾然となったサスペンスが沸騰する!
キングにしか書けない最強のミステリー、完結。
※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
126
本書の原題は“End Of Watch”。素直に訳せば『監視の終わり』、それはホッジズが昏睡状態であるブレイディ・ハーツフィールドの監視が終り、彼の復活と同時に彼との因縁の決着をも想起させる。しかし物語の冒頭で明かされるのは警察用語で“任務終了”、退職を意味する言葉との事。ホッジズの元同僚ハントリーの退職を表していたが、既に刑事を退職したホッジズの第2の退職をも意味している。シンプルでありながら実に色んな意味を含んだ含蓄に富んだ題名と云えよう。読了後の今、この題名にはそこはかとない哀しみを感じさせる。2025/10/10
キムチ
57
「任務」とは・・ラストでビリーが死ぬのではとハラハラ。悪魔の権化のようなブレイデイとの対峙・・随処に作家の想いを登場人物の口を変えて呟く金言が毎度ながら胸を打つ・・逼塞の状況で読みだけに尚。ホリーの心の進歩の軌跡、Mrハーバードの頭ではないだけの人間性が心温まる。ルーの心のビブラート、衝撃の動き・・ホラーだけでない人間世界の闇。誰もが抱える人間の心の闇・・息をしよう!そして前へ。2021/08/15
ロア
29
うわぁぁぁん!面白かったぁぁぁ!(ノД`)・゜・。2025/04/22
chie-don
22
止められなくて一気に読んでしまったっ(*_*)ホリーが、ホリーが…ホロリとするほどかわいい…最後はさわやかともいえる終わり方だなぁ♪それにしても、肉体とともに精神は滅びないんだろうか?とかチラッと考えないでもないけどね…おもしろかったからいいの。2021/05/22
にゃんこ
19
もったいないと思いながらも、読み終わってしまいました!ホッジズ、ホリー、ジェロームの絆にじーんときました。後半なんて、それはもう。これからもずっとその絆でホリーを守っていってほしい。読み終わってしまって寂しいけれど、温かい気持ちにもなれました。2024/11/09
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