内容説明
邪悪との最終決戦。恐るべき惨劇がはじまる!
メルセデス・キラーが何かを画策している。だが病室を出ることもできない彼に、
いったい何ができるというのか? 主治医や病院職員らの奇怪な行動の目的は?
何の確証も得られぬまま、謎の連続自殺事件の調査を開始したホッジスとホリーだったが、
ついに彼らの愛する者の身にまで死の触手は伸びてくる。
唯一の手がかりは携帯ゲーム機<ザピット>。素朴な音楽とともに色とりどりの魚たちが泳ぐ
他愛ないゲームに、いったいどんな秘密が隠されているのか。
一歩一歩、惨劇を実行する計画を進めるメルセデス・キラー。一歩一歩、真相へ迫るホッジスと仲間たち。
ついに<恐怖の帝王>が封印を解き、ミステリーとホラーが渾然となったサスペンスが沸騰する!
キングにしか書けない最強のミステリー、完結。
※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
53
「任務」とは・・ラストでビリーが死ぬのではとハラハラ。悪魔の権化のようなブレイデイとの対峙・・随処に作家の想いを登場人物の口を変えて呟く金言が毎度ながら胸を打つ・・逼塞の状況で読みだけに尚。ホリーの心の進歩の軌跡、Mrハーバードの頭ではないだけの人間性が心温まる。ルーの心のビブラート、衝撃の動き・・ホラーだけでない人間世界の闇。誰もが抱える人間の心の闇・・息をしよう!そして前へ。2021/08/15
chie-don
18
止められなくて一気に読んでしまったっ(*_*)ホリーが、ホリーが…ホロリとするほどかわいい…最後はさわやかともいえる終わり方だなぁ♪それにしても、肉体とともに精神は滅びないんだろうか?とかチラッと考えないでもないけどね…おもしろかったからいいの。2021/05/22
hal
13
良くも悪くもキング。超自然な力を持つ邪悪な敵に立ち向かう。ラストは雪の別荘。シリーズ前2作を読んでいる人は、あの時悪役が何をしていたかがよくわかるのかもしれない。結局前作は読まなかったが、適度に解説が入るので、特に問題なかった。2021/05/03
ROOM 237
12
ようやく三部作全て読み終えた、キングおじいのミステリ連作。ミステリも上手いんだな、そこにおじいの得意分野もしっかり絡ませて話は進むのです。二作目もそうだったけどとにかくシャイニングファンにはプレゼントが用意されてるから一読の価値あり。2021/07/23
のじ
8
前の2作はほとんどホラー的要素がなかったけど前作の最期でそれらしき感じが出て来た。3作目で流れが変わったらちょっと嫌かも、と思ったけれど読んでみたらむのすごく面白かった。むのすごく!メルセデス・キラー復活。ますます絶対悪、って感じになってる。1作目では心臓に爆弾を抱えたホッジスがまた病を抱えて、どう対決していくのか、目が離せませんでした。2021/07/08