内容説明
ミステリーとホラーを最高レベルで融合させた、巨匠渾身の三部作・完結編!
あいつの悪意がふたたび動き出す――。
相棒のホリーとともに探偵社を営むホッジスのもとに、現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から
現場にきてほしいとの連絡が入った。事件は無理心中。6年前に起きた暴走車による大量殺傷事件で
重篤な後遺症を負った娘を、母親が殺害後に自殺したものとみられた。だがホッジスとホリーは
現場に違和感を抱き、少し前にも6年前の事件の生存者が心中していたことを突き止める。
一方、6年前の事件の犯人が入院する脳神経科クリニックでは、怪事が頻々と発生していた――。
エドガー賞受賞の傑作『ミスター・メルセデス』でホッジスと死闘を演じた「メルセデス・キラー」が静かに動き出す。
底知れぬ悪意が不気味な胎動をはじめる前半戦が、ここに開始される。
※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
53
今回もボリュームアリの2冊ぶり、常ならうじうじ進むところがブレイディの邪悪 スパークが読み手を引っ張り 超速で読破。キングものは前半、展開の広さ、饒舌な語りで辟易するが 1作目を読んで間なしの為 がっつり理解して追従できる。あれ?と感じたのは超常現象。やはり、来たかとにんまり。ホーリー・ジェローム双方 今回はメンタル面に問題。つくづく、人はメンタルが弱いんだと自覚も込め 追認。メルセデスで端役だった彼女がクローズアップされ面白い動きをとる。下巻の収斂が楽しみに。2021/08/13
chie-don
19
ホリー、シリーズ第1作のボソボソつぶやく変わり者の女性がこんなに愛すべきかわいい重要人物になるとは(*^o^*) そして、しり上がりにおもしろい♪2021/05/21
ポルコ
15
ホッジスシリーズ3作目にして、キングお得意の超常現象サイキック登場でワクワクの上巻だった。2022/10/12
hal
14
たまたま図書館で借りたキングの本。どうもおかしい。海外ドラマだったら半端なシーズンから観てるような。過去の話で必要な部分は本文中で説明されているので理解できる。しかし後から前の本を読んだらネタバレ感がすごいだろうと思いつつ、いかにもキングらしい展開で面白かった。前作の『ミスター・メルセデス』を読んでから下巻に行けたら良いな。誰の心の中にも自殺に繋がるような心の傷が少なからずあり、だからと言って自殺に追いやるのは意外と難しいというあたりが興味深かった。続きものだと本の解説に書いておいて欲しかった。2021/04/28
そら
6
ホッジスシリーズ第3弾。 昏睡状態から目覚めたメルセデスキラー、ブレイディと癌に侵されたホッジスの最終対決。ついにキング得意のホラー要素が出て、面白くなってきた。下巻へ。2023/07/26