内容説明
ミステリーとホラーを最高レベルで融合させた、巨匠渾身の三部作・完結編!
あいつの悪意がふたたび動き出す――。
相棒のホリーとともに探偵社を営むホッジスのもとに、現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から
現場にきてほしいとの連絡が入った。事件は無理心中。6年前に起きた暴走車による大量殺傷事件で
重篤な後遺症を負った娘を、母親が殺害後に自殺したものとみられた。だがホッジスとホリーは
現場に違和感を抱き、少し前にも6年前の事件の生存者が心中していたことを突き止める。
一方、6年前の事件の犯人が入院する脳神経科クリニックでは、怪事が頻々と発生していた――。
エドガー賞受賞の傑作『ミスター・メルセデス』でホッジスと死闘を演じた「メルセデス・キラー」が静かに動き出す。
底知れぬ悪意が不気味な胎動をはじめる前半戦が、ここに開始される。
※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
119
ホッジズ三部作最終作。やはり最後の敵はブレイディ・ハーツフィールド。また三部作の中で最もキングらしい作品となった。前2作まで鳴りを潜めていたスーパーナチュラルな設定が存分に繰り広げられている。そのブレイディが起こすのは自殺の助長だ。長らくアメリカでは一定の確率で自殺が多発しており、大きな社会問題になっている。日本でもコロナ禍自殺が増大した。ある日突然、有名人が次々と自殺していく報道に私は驚愕と共に何か世界が壊れていくような思いがした。キングも人々が突然自ら死を選ぶことに不可解さと恐怖を抱いたのだろうか。2025/10/10
キムチ
57
今回もボリュームアリの2冊ぶり、常ならうじうじ進むところがブレイディの邪悪 スパークが読み手を引っ張り 超速で読破。キングものは前半、展開の広さ、饒舌な語りで辟易するが 1作目を読んで間なしの為 がっつり理解して追従できる。あれ?と感じたのは超常現象。やはり、来たかとにんまり。ホーリー・ジェローム双方 今回はメンタル面に問題。つくづく、人はメンタルが弱いんだと自覚も込め 追認。メルセデスで端役だった彼女がクローズアップされ面白い動きをとる。下巻の収斂が楽しみに。2021/08/13
chie-don
22
ホリー、シリーズ第1作のボソボソつぶやく変わり者の女性がこんなに愛すべきかわいい重要人物になるとは(*^o^*) そして、しり上がりにおもしろい♪2021/05/21
えむむ
20
3部作の最後。怖そうだな~と思ってたけど、上巻はまだ落ち着いてる。強くなったホリーとのコンビネーションが感慨深い。2024/08/15
おおとろ|ストーリーテラー
19
☆☆☆☆☆ 【おおとろ名刺代わりの海外小説10選】再読。結論:「正義とは、“終わり”が見えない任務なのかもしれない」。スティーヴン・キングが描く〈ミスター・メルセデス〉三部作の完結篇。だが、この「終わり」は、ただの幕引きではない。長い戦いの果てに、人間の中に潜む“闇の正義”を問う物語だ。老刑事ホッジズは、病を抱えながらも、再び宿敵ブレイディと向き合う。敵はもはや“生身”ではない。テクノロジーと憎悪が結びついた“意識”として蘇る。画面の向こうから侵食してくる悪意――それは、いまの僕らの世界とも地続きだ。2025/11/10




