内容説明
著者が2019~2020年の2年間についての出来事を暮らしている信州の里山の風景や季節の変化を縦糸に、 田舎に住んでいても否応なくさらされるさまざまなニュースに触発される意見や感想を横糸にして、 日記のような短いエッセイをコラムに仕立てた100本を1冊に纏めたもの。 1Cの本文の最後に2年間の出来事をまとめた年表、 巻頭にはカラー8Pで、ヴィラデストの風景を掲載する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
460
おそらく現時点における最新(2019〜2020)のエッセイ。後半はコロナ禍にも突入、激変した社会、世相への風刺も伺える。75歳になった玉村さん、「あと何度見ることができるのか、食べることができるのか」という老いを感じさせる記述こそあれど、ホラティウスの言葉からタイトルを借りたとおっしゃる彼の毎日には、すべてを受け入れた強みさえ感じられて頼もしい。玉村さん所縁の地で手に入れた今作、カバーページにサインのようなものがあるのだけれど、これは装丁なのか実際のサインなのか、ご存知の方いらっしゃるだろうか。2021/08/14
katherine
15
玉村豊男さんが営むワイナリー&レストランへはいつか行ってみたいと思っているが、この本を読んでますますその思いが強くなった。新型コロナウィルスによって世界中が混乱しているなか、自然と付き合いながら生活されている筆者はどこが俯瞰的に物事を考えている。コラムの内容は世の中の流れとリンクし、最近の偏狭な自分を改めようと痛感。⭐その土地における人びととの付き合いや日常の暮らしを知り、お互いが対等な関係で成り立つ「生活観光」と言う言葉に引かれた。2021/06/19
O-chami
3
エッセイスト·画家·ワイナリー&レストランオーナー、73〜75歳の2年間を書き綴った100本のコラム日記。博学で何でも知っている憧れの人…良いこと云うんだよなぁ。例えば…「老人は何もせずにボーっと時間を過ごすのが得意である。思い出そうとすれば思い出す事は一杯あるし、思い出せなければ思い出そうとするだけで時間は幾らでも過ぎていく」…なんてね😄 BGMは、沢田研二で…「時の過ぎ行くままに」🎶🎶🎶2025/05/23
ジュースの素
3
2019-2020の2年間のコラム集。 決定的な違いはコロナ前とコロナ後。日本の政府の不甲斐なさも書かれている。 彼の病歴もかなりのものだ。よく元気で75才を迎えられた。日々の暮らしが手に取るように感じられる上質のコラム。2021/05/16
りもこ
2
ここしばらく、これで最後かもと思わせるタイトルばかりでドキドキする。でもずっと追いかけます。まだまだ待ってますよ、玉村さん。2021/03/27
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