内容説明
卒業条件は恋人を作ること――少子化対策のため設立されたこの高校で、訳あって青偉春太には恋人がいない。このままいけば退学の危機迫る中、下された救済措置は同じく落第しかけの転校生・黄志薫と疑似カップルを演じることで!?
放課後は二人で仲良く（見えるように）下校し、休日には街で（楽しそうに）デート。お弁当を食べさせ合ったり、身体を密着させてツーショットを撮ったりと、“退学を回避する”ため結託した春太と薫は恋人（？）のように振舞う。しかし、学校からの課題はますますエスカレートするばかりで……？
疑似カップルから始まる青春交錯ラブコメディ、堂々開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
28
標題からどういう内容を想像するでしょうか？私は自称彼女のウザカワヒロインに主人公が翻弄されるラブコメを想像しましたが、全く違いました。恋愛至上を謳う高校で、とある事情から恋愛を頑なに嫌悪する黄志薫に、幸せな人生を送って欲しいと願う青偉春太が全力で向き合う学園青春物語でした。好みが分かれる春太の言動ですが、私はそんなに気になりませんでした。むしろ「皆で青春を謳歌しよう」という春太の熱い心を表現するにはピッタリなのではないかと感じます。この二人の関係がどうなるか。続きが大いに気になる愉快痛快な新シリーズです。2021/01/31
のれん
19
【酷評】 恋愛至上主義が極まった高校で青春狂い主人公が偽造カップルを作る話。 幸せ＝恋愛でカップルであれしろこうしろと行動も指定されているのが嫌に腹立つ。 恋愛を国是とする高校なのだから当然だが、そこから青春至上主義の主人公に繋げるのも腑に落ちない。 青春＝恋愛なのか？ 自己矛盾を抱えた少女に愛を肯定させる流れに疑問を感じる。 キャラのノリやテンポから見てそんなことを考える話じゃないのは分かるのだが、先生を始め同じネタで引っかき回して空白が生まれるためついつい上記の事を考えてしまう。合わない作品だった。2021/01/25
真白優樹
11
少子化の影響により設立された、恋人を作り青春を過ごす事を求められる学園で青春に全力の落第しかけの少年が、同じく落第しかけの転校生の少女と出会い、始まる物語。―――過ごし方は自由自在、さぁ青春を始めよう。 ネタとツッコミとボケに満ちた波乱と暴走、迷走ばかり。だけどそんな中で、全力で青春を過ごし皆を巻き込んでいく少年の姿に引き込まれるかもしれぬ、今ここにしかない一瞬を全力で駆け抜ける熱さがある故に面白い物語である。一瞬しかない、だから全力。そんな愉快な道は何処へ向かうのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/01/28
ささきち
9
このご時世によくぞ出したな〜と思っちまったぞ政府の少子高齢化問題を解決する為に高校のカリキュラムに恋愛があり卒業には恋人か恋人関係があったという事実がないと卒業できないという学校で主人公の春太は青春をする！ただそれだけを目指して奮闘するのだけれど、最初はこの口調バカにしてんのか？やもっとコメディよりな作品なのかな〜と思いつつ読み進めていたけどコメディ路線ではなく本気で青春がしたくて頑張って自分だけじゃなくて周りの皆も青春して欲しいからと頑張る姿にどんどん魅力的な主人公やん！と惚れてしまいますわ。 2021/02/06
leo18
7
卒業するためには恋人を作らなければならない特別な学園で疑似カップルを演じる春太と薫。主人公の独特なノリについて行けるかどうかがカギ。ヒロインたちは間違いなくかわいい。妹がお気に入りだな。2021/01/26
