内容説明
卒業条件は恋人を作ること。この恋実（こいみのり）高校で恋人ナシの青偉春太（あおいはるた）は、偽の恋人となった黄志薫（きしかおる）と（お試し）デートを重ね、二人で退学を回避する。薫自身も積極的に春太に話かけたり、お弁当を作ったりと関係に小さな変化が訪れていた。
そんな中、春太は憧れの白埜咲百合（しろのさゆり）が退学寸前という噂を耳にする。何故か自ら恋愛事を避け続ける咲百合。彼女の真意を知りたい春太だが、灰崎先生の命令により、強制的に咲百合と恋人を演じることに!? さらに、偽の恋人であるはずの薫もやきもち（？）を見せ始め――。
疑似カップルから始まる青春交錯ラブコメディ、波乱が新たな恋を呼ぶ第２幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
30
青偉春太のアオハルにかける情熱が迸る学園青春小説第2弾。恋愛を避け続けて退学の危機が迫った咲百合の為に一肌脱ぐ春太。そのイタイタしくありながら、きっちり芯が通ってぶれない姿勢が最高に格好いい。咲百合の妹・日向璃の姉への思いとか薫の過去語りなど、物語の脇を固めるエピソードが出てきてより世界観が深くなったと感じました。薫と咲百合、メインヒロイン二人の人物像が出そろった今回、いよいよラブコメスタート！といった感じかな。続きが楽しみです。2021/07/30
真白優樹
8
前巻の騒動から一か月、薫が徐々に積極的になる中、春太の憧れの人である咲百合に退学の話が持ち上がる今巻。―――すれ違う想いと交わす想い、交わらずに何見せる。 前巻が薫のターンであるのなら今巻は咲百合のターン。そう言わんばかりに彼女の魅力が溢れている巻であり、今まで知らなかった彼女の本当の姿に触れていく事で、春太が彼女に近づき懸命に手を伸ばしていく、前巻にも増して青春の熱さと青臭さが上がっている巻である。役者は確かに揃い本格的に始まる青春の舞台。この先、この青春は何処へ向かうのか。 次巻も須らく期待である。2021/07/30
ささきち
5
薫との偽の恋人期間が終わり次はとうとう春太の想い人である咲百合が春太の偽恋人となりお試しデートをすることになる。咲百合と恋人になったと知ったら彼女の妹である日瑠璃が春太を落としにやってきたりと青春が向こうからやってきた！？な話。そんで期待に期待していた咲百合の百合疑惑がさ…そっちかああああああと絶望しちゃったんよ…助けられて薫に恋をしているから男に興味がないのではなかったのですか！！！がわいの理想だったので、前の高校でゴミに虐められ男との恋愛が嫌になったってのは普通やなーで終わっちまったでよ。 2021/08/31
赤青黄色
3
春太は、青春に対して日々真摯に向き合っているマジメな高校生。料理もうまいし、妹、友人、先生への面倒見もよい。 彼の口調はイタイが、ぶれない自分を通しているところはカッコイイ。 青春を謳歌したいと願い、超ポジティブ思考だから、自身も毎日を楽しめているはず。 周りの人も彼の青春オーラの影響を受けてか、いろんな人、一癖、二癖もあるような人がからんで騒がしくなるが、最後はハッピーに落ちつきそう。 しかし、春太に春がくるには、その鈍感さをなんとかしないとね。 友人の彼との対比がもっとあるとよかったな。2021/07/26
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