内容説明
すぐれた音楽紀行の名著が、電子書籍で新装復刊。
アメリカン・ルーツミュージックは、どのように生まれ、継がれてきたのか。アメリカ文化に造詣の深い著者が現地を訪れ、多くのミュージシャンとの対話から取材した、生きている音楽。
ハワイアンミュージックをルーツから聴き込むコラム、アパラチアン・ミュージックの現地レポ、その源流であるアイルランド最果てのパブ取材を経て、ミシシッピデルタのブルースが鳴るジュークジョイントと、ゴスペルが息づく小さな教会へ。
歌うこと演奏することが、生きることと一体化した人々の話を丹念に聞くことで、人間の強さよりも弱さの中に鳴る音こそが、心に届く音楽だということを著者は知ります。
音楽を虚飾から剥ぎ取り、厳しくも優しい視点でアメリカ音楽に向き合ったドキュメント。
目次
目次(抜粋)
アロハ・アイナ
南の島のブルース
神々の住む島
スラック・キーの音
貧しい炭鉱夫の唄
アメリカの音が生まれた場所
アパラチアの谷に響いた音
マウンテン・ミュージックが、ラジオに乗ったとき
ケンタッキーの宗教音楽祭
酒と音楽しかない
夜は、ゆっくりとアルコールの中へ沈んでいった
隣りのおじさんは二ポンドを持ってアメリカに行った
田舎のパブ夜物語
ミシシッピは月まで狂っている
本当のブルースの生の音を初めて聞いた
ブルースは一三六〇kHzにのって
ディープ・サウスのカジノと教会
まぼろしの横笛
ジョージア・ムーン
旅の終わりにCのブルース
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