内容説明
嫁姑問題に悩んだ森鴎外の母・峰子、愛鶏家としての高群逸枝、東京初の女性校長になった木内キヤウ……。現代女性と同じような感覚を持って、激動の明治時代を生き抜いた女性たちを、身近な感覚でユーモラスに紹介する評伝集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Noelle
10
明治の女8人。女性としてはそれぞれに時代の中で突出していたり、まだまだ江戸を残していたりと、8人八様のプチ評伝。中で、白洲正子とパリを闊歩した宮田文子、自由人という印象があったが、それを上回る。パートナーには困らず世界を股に駆け巡る、現代から見てもぶっ飛んでいる彼女の人生。明治という時代の申し子なのか、天才的なひらめき型人生なのか、同時代に生きてそういう人の人生を垣間見れたら、それも楽しや、と平凡な私は思ってしまう。みなさん写真付きなのがいいですね。人生を彷彿とさせる風貌です。2017/11/06
逢日
7
女性をテーマにしたあるある話の明治版。いつの時代もこんな人たちがいて、愛しいし可笑しい。2020/12/03
てくてく
5
森峰子、高群逸枝、木内キヤウ、富本一枝、福田英子、宮田文子、網野菊、小林信子を取り上げている。その人物選択も、彼女たちに対する群さんのコメントも面白かった。がむしゃらさという点では木内と福田、宮田あたりが、周囲にいた場合は被害を受けそうだけれども、その強さには好感を持った。2015/06/20
nagata
4
タイトルの勝ちかなと。あと、知っている作家ということもあって手にしてみた。日本の女性史学の創始者とされる高群逸枝さんなどもただの猫好きおばさんになってたりして、それなりにおもしろかった。でも、やはり女はいつの時代も強いな(笑)。2020/11/08
ソラ
4
2004年以前に読了済み。2004/06/21