内容説明
新月の夜、屋台で十六文の二八蕎麦を仲良く分けていた幼い三姉弟が新大橋の下で身を投げた。子らの面倒をみていた女は前日に姿を消したという。女は旦那持ちの元芸者だと長屋では思われていた。父親は誰か。江戸じゅうを嘆かせたこの一件は、剣客宗元寺隼人も巻き込んでいく。その隼人は叔父の老中松平和泉守に呼ばれ、新たな密命を受けるが、帰路、またしても忍に襲われる。冴える剣捌きで隼人は謎に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
14
切ない事件で始まり、悲しい女たちも登場したが、完結編サービスなのか二組の幸せなカップルが誕生した。弥生がかっこいい、隼人は鈍い。2018/07/18
ニッキー
4
短いシリーズで終わってしまった。 最後は、予期せぬハッピーエンドであっ。 この作家は、いつも筋立てが複雑過ぎる。結果から見るとそうでもないのだが、途中の謎解きがそうさせるのか⁈ 今回は、悲しい物語であった。それに、次期老中争いが絡んでいる。 横恋慕が無ければ、こちらもハッピーエンドになるはずであった。 色と欲は人の定めか。2018/05/02
つめ
0
終わってしまって寂しい。きっと江戸を離れるんだろうと思ってたけどやっぱりか。そういうところも、残り物とくっつけちゃったところも残念だけど、続編書いて秋山たちとまた活躍して欲しいな。2019/05/28