内容説明
浜松城下で坂本竜馬と別れ、岡和三郎は幕末の東海道を一路、江戸に向かっていた。越前野山藩から命じられた脱藩密行の上での剣術修行。宇津谷峠の雨宿りで横井小楠と出くわし、酒を呑んではからみ半分のご高説をうかがいながらの道中となってしまう。若き剣客の心を時にはあたため、時には奮い立たせる出会いはさらに彼を成長させていくのだった。傑作青春時代シリーズますます熱い第二弾。
目次
第一章 暗闘
第二章 宇津谷峠の学者
第三章 学なり難し
第四章 心温まる交流
第五章 妖怪の不二心流
第六章 開眼、そして江戸へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
75
和三郎江戸修行「開眼」 2巻。無理矢理脱藩させられて江戸に向かう和三郎面白かったのに、この巻は横井小楠さんがまとわりつい少しガッカリしました。2021/02/18
onasu
13
幕末、黒船来航があった頃、越前野山藩士の三男、岡和三郎は密命を受け、脱藩扱いの剣術修行者として、東海道を江戸へと向かっていた。 幕末の志士との邂逅が、との粗筋から手にしたが、よくよく見れば第二弾とあって、開口一番、前編末での坂本龍馬との顛末が描かれていて、それは残念と思う間もなく…。 旅の経緯は今ひとつ分からぬままだが、騒動に巻き込まれ、横井小楠には酒をたかられて講説を聞かされと、和三郎の旅はとにかくおもしろい。なら、前後の巻も、となりそうなものだが、そうでもないというのが、別の意味でおもしろい。2020/04/04
タツ フカガワ
11
密命を帯びて脱藩、剣術修行の名目で江戸に向かう和三郎のシリーズ2作目はロードノベルの趣で、旅の途中では型破りな儒学者横井小楠が道連れになったりする。が、高橋さんの本では初めて読んでいて退屈な時間でした。終盤に入り謎の老剣客中村一心斎(『剣聖一心斎』『暗闇一心斎』の人です)の再登場で一気に面白くなりましたが、前作、今作の終わり方をみると、巻がまとまってから一気に読む方がいいのかも。2020/03/04
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