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内容説明
公爵の命令で、人狼騒ぎを収めるために村に派遣された医師・ヴァイヤーと騎士のゲルハルト。悪魔の恐怖に怯えた村人たちは発狂し、暴力ざたを起こす中、そこに分け入ったヴァイヤーは「人狼を救いに来た」と村人たちに告げるのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲母
9
精神病む。これをする医術で治療する。当時の人々からは信じられない事だっと思います。医術イコール異端とさえ言われてしまう。人々は知る事をせず闇雲に恐れ妄想を現実とし、噂が真実となって広まっていく。今のSNS上で度々起こっている事と近いような気がしました。史実に基づいたお話しで、精神医学の祖となるヨーハン・ヴァイヤーについて知る事ができてよかったです。2021/02/05
桜
8
ジュンク堂さんの罠にハマったシリーズ!でも正解でした!2021/08/06
ギンジ
7
借り読み。上巻での「人狼事件」が解決。なるほどー、と最後まで楽しませてもらえた。後記にもあるようにお薬は用法・用量を守って、ですね。全ては人の心の持ちようによって、善にも悪にもなり得ることを痛感。全三巻通してホントに面白かった!画も、線の一本一本のタッチが、影の入れ方が、もう芸術ですね。描いてるところ見てみたい!漫勉に出演してほしい(笑)。槇えびしさん、ファンになりました。2021/03/21
さとみん
7
私の感覚ではヨーハン・ヴァイヤーの思考はキリスト教に縛られすぎていると思えるが、それは彼の生きた時代では仕方ない。それでも目の前の現実から目を背けずに向き合った姿勢が魔女をまもったのだ。知らないものは恐いし、集団において恐怖はあっという間に伝染する。魔女裁判につきものの拷問シーンを排除した繊細な描写が、かえって人の心の弱さを浮き彫りにしてよかった。また魔女狩りをジェンダーの視点から読み解くのも面白いと思わせてくれたことにも感謝。これは全巻同時発売してくれて本当にありがとうございました!2020/11/22
碧海いお
6
完結。こういったものは小説のコミカライズしか読んでいないので新しく感じました。未知の恐怖に怯える人々は実際にもあったんかな? まるで映画のエクソシストを思い出してしまいました。2022/07/02