内容説明
人気シリーズ第2弾『愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡』が改題文庫化!自身の本質を掘り下げ、抉り出す往復書簡はさらに加速。一方、家族と、社会と、どのように関わっていくのか、無頼な二人の「連帯論」も、痛いほどに自分を疑い、監視し、追求し続け、正直に生きるために愚者であろうとする二人の記録。
目次
対談 往復書簡である理由―スタートは「意味が分からん」
1 剥された仮面―政治家のウソとホント
2 武器は自虐―己のナルシシズムとの戦い
対談 うさぎとマツコの「昭和」―14歳差の中身のない話
3 欲望の共有―うさぎにとっての活字、マツコにとってのテレビ
4 傲慢という堕落―自己責任なきメディアに喝
対談 うさぎとマツコの「3・11」―“本当はいい人なんだ”って恥ずかしい
5 賢者の罠―だから、一生愚者であり続けたい!
対談 バーチャル化への危惧―買い物依存症とAKB48とマスメディア
中村うさぎとマツコ・デラックスの「男気」
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年、福岡県出身。同志社大学卒業後、OLなどを経て作家デビュー
マツコ・デラックス[マツコデラックス]
1972年、千葉県出身、美容専門学校を経てゲイ雑誌の編集部に勤務。その後、エッセイスト&コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4fdo4
10
豪放磊落な対談集かと思いきや、政治にかみつき、マスコミに毒づき、自己憐憫を潔しとしない無頼2人。物書きとしてのなすべきことは何なのかを力強くぶつけてくる。面と向かった対談では収集つかないから、往復書簡形式にしたのは頷ける。ペンは剣よりも強し。もっと色物だと思って読み始めた自分に反省。2018/12/31
ぽかちゅう49
9
人の仕事を馬鹿にする気は一切ないが、これだけ考えこめた芸能本は初めてでした。『マイノリティの主張』の頁に自分は一番惹かれた。文通形式故の言葉の意味の誤解や思考のラリーも面白い♪同時に一般のマイノリティの人達の事も慮ったいいエンタメ本だなぁと感じました。…作るの難しそう(笑)主張もどちらかが少数派に依存しかけた場合は「そう?」があって健全♪そこに胡座かくのは逆にズルいしね。マイノリティが生きづらいのは確かだが、主張はバランスが大事だと思う。多数派の方が優れているとは思わないしね♪マイノリティなめんなよ(笑)2016/12/20
ガンジス川沐浴子
5
ガチなタイプの往復書簡。 観念的でわかりづらいけど、 巻末の大川局長の話も含めて、マツコもうさぎも真っ直ぐが故に魅力的な人だよなー、と再確認。2022/01/06
たいやき
5
笑えるやり取りなのかなー?と思って購入したら真面目な話だった。内面を掘り下げていくみたいな。あそこまでお互いにさらけ出しながら深く深くはなせる相手が居るのは幸せだなぁと。思った内容とは違ったし、たまに何言ってるか解らなかったけれど(私の理解力不足)面白かったです2016/11/25
すぎねえ
5
シリーズ2冊目。相変わらずこのお二人の容赦のなさったら。自虐にもいろいろあって、本当に心底自虐なんてことをやってのけてる人は果たしてどのくらいいるんだろう。この二人にしてそもそも自虐とは何ぞや、的なレベルからの話だし。とか言うと物凄く面倒くさそうな、でもちょっと高尚っぽく聞こえそうな感じもするが、結局のところどんだけ自分をさらけ出せますか、てな話であってだな、さて一般の、市井の人たるおいらにそれは必要な事なのか?なんて考えることにもなって以下略。いんだよそんなもんどうでも、生きてりゃ!←投げたwww2014/12/02