内容説明
「彼女」に振り回された挙げ句、その謎が深まった中で迎えることになった夏の学校対抗戦。学園島中の高校生が参加するお祭りムードの中、俺・篠原緋呂斗を待っていたのは「七ツ星は不正をしている」という“正義の組織”の告発だった。ヘキサグラムを名乗るそいつらに目をつけられた俺は周囲から疑いの目で見られ、さらに正義の味方を信じ切った後輩やら覚醒した皆実雫にも絡まれてうかつにイカサマもできない。絶体絶命の状況だけど、どうも奴らも本物の「正義」ってわけでもなさそうだ。ならこの状況を打破するために、偽物の底力ってやつを見せてやる頃合いかもな――【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんごろう
15
“正義の組織”から目をつけられイカサマを制限された状況で挑む学校対抗戦。絶体絶命をそう感じさせない緋呂斗は流石の一言。そして他校の精鋭達との絡みはワクワクしますね。新キャラの後輩ちゃんも可愛らしく、彼女達との関係性がどう変化していくのかも楽しみ。今巻も大満足です! 2020/12/01
オセロ
13
正義の味方を自称するヘキサグラムに目を付けらた緋呂斗は常套手段のイカサマやカンパニーからの支援を制限される中で夏の大イベントSFIAに挑む今巻。 自分達が絶対正しいと主張し、手段を選ばずにイカサマを暴こうとするヘキサグラムの在り方に違和感を感じた緋呂斗が持ち前の頭脳を駆使して真向勝負する展開はとても読み応えがありました。 次巻のSFIA後半戦も楽しみです。2020/12/02
かっぱ
13
"正義の組織"ヘキサグラムに目をつけられてイカサマ厳禁のゲーム展開が描かれるシリーズ6弾。前回とは打って変わって序盤から敷き詰められたゲームの応酬が良い。これまでも危機的状況に陥ってきた緋呂斗だけど、イカサマ禁止のルールはシリーズ史上最大のピンチだと感じた。けれど≪アストラル≫を筆頭にこれまでの積み重ねの中で築いてきた仲間との絆で壁を乗り越えていく展開は王道のそれだけれど読んでいて熱い気持ちにさせられる。立ちはだかるのはヘキサグラムに所属する佐伯薫。正義の名を騙る存在に一矢報いる展開が待ち遠しい2020/11/27
オセロ
9
再読2021/03/24
椎名
8
“正義の組織”に目を向けられたときに嘘のお嬢様からかけられた「これまで私は目をつけられていないんだから」という同類の仲間だからこその力強い言葉が良かった。後輩の黒髪ロングも王道ながら良いキャラ。2020/12/04