内容説明
将軍家世継ぎの不審死、十年の時を経て探る、北町奉行、悔恨の涙。
世間を騒がせる義賊を巡り、凄惨な事件が起きるなか、久通に不審な呼び出しが…。
何者とも知れぬ刺客に、免許皆伝の剛剣が唸る!
実在の北町奉行、人気シリーズ第3弾!
柳生久通が剣術指南をしていた将軍家世嗣家基が亡くなって既に十年の時が経っていた。北町奉行になった今、なぜか剣客に狙われるが、家基の死と何か関係があるのか。《蜻蛉小僧》なる義賊もどきが巷を騒がせるなか、誰とも分からぬ者から久通は呼び出される。家基の生母を名乗り、家基の死の真相を明らかに、と依頼されるが…。襲いかかる敵を迎え討つ久通の剛剣!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
97
剣客奉行 柳生久通3作目 2020.04発行。字の大きさは…小(中だが、字が細いので小)。 老中首座・松平定信は、将軍徳川家治の世継・家基の剣術指南役であった柳生久通を北町奉行に命じる。 此度は、亡き家基に絡んで、柳生久通が刺客に襲われる。久通は、家基を毒殺したのは当時の老中・田沼意次であると思っていたが、いま腕の良い刺客を雇うことが出来るのか疑問に思う…。 柳生久通のくよくよと思い悩み、また女が絡むと俄然やる気が起きる様を見ていると、面白いです。そんな中で、剣をとれば一刀流の剣客としての凄みがあります。2020/08/12
とし
64
剣客奉行 柳生久通「消えた御世嗣」3巻。何だかもやもやが残りしっくりしない巻でした。2020/05/31
ぶんぶん
24
【図書館】シリーズ、3巻目。何か主題がくるくる回り、謎が何にも解決されてない様な・・・一体、著者は何を書きたかったんだろう。蜻蛉小僧も話題性だけで正体も判らず、火盗改めに捕まったのかも不明、どうしたいのか、全く分からない。実際に居る人だけど、講談のようにフィクションなんだから、面白おかしく書けばいいのに。タイトルの「消えた御世嗣」にしても、10年も経って調べるという経過も判らない。その解決もあやふや、ストーリー性が一貫していない。これは、駄作と判断します、もっと、山場を創って痛快剣客物にしてもらいたい。 2022/10/19
Tatsuhito Matsuzaki
2
江戸北町奉行の柳生久通が悪を討つ剣客奉行シリーズの第三作。 著者は私と同い年。主人公の心情描写が優しいのは、人物設定によるものか?著者が女性だからか?いずれにしても一気に読める時代小説です。2020/06/28
goodchoice
0
第3巻となり筋立てが落ち着いてきた。やや山場に欠ける感があった。2020/10/02