内容説明
老中松平定信が襲われ、その刺客探索の密命に《今大岡》奉行が奔走！
襲った刺客は「異国の女」？
老中定信のほのめかしに、一刀流免許皆伝の久通は、刺客炙り出しの秘策を……。
思いがけぬ刺客の正体は？
実在の北町奉行、新シリーズ第２弾！
一刀流免許皆伝、亡き将軍世嗣の剣術指南役でもあった、柳生久通は、《今大岡》ともいわれ、世に知られている北町奉行。久通を奉行に任じたのは老中松平定信だったが、その定信が屋敷で危うく刺客に殺されそうに。密命を受け刺客探しを始めた久通は「異国の女」との定信のほのめかしに、見世物小屋の娘軽業師に目を付けるのだが…。刺客を炙り出す久通の秘策とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
107
剣客奉行 柳生久通シリーズの2作目。 2019.12発行。字の大きさは…小(中だが、字が細いので小)。 一刀流の剣客である北町奉行・柳生久通が悪を裁く。 老中首座松平定信に女の刺客が…、その美麗な顔を真っ直ぐ見た定信は、濡れたような艶を帯びる黒い瞳に見つめられた瞬間、不覚にも定信の思考は一瞬停止した。………。 定信は、柳生久通に女の刺客の探索を命じる。 そのじつは、女の刺客にもう一度会いたいのだ…。 久通は、浪人に身をやつし市中の屋台で、美味い蕎麦や菓子を食べるのを見ていると心が和む。2020/04/06
とし
74
剣客奉行 柳生久通｢紅の刺客｣2巻。同心から昼行灯と揶揄されていた北町奉行柳生久通、2巻にして噂は南町奉行所、火盗改方、市井の庶民噂される名奉行に、今回は久通さんの淡い恋心が描かれていましたね、ますます楽しみなシリーズです。2019/12/21
ぶんぶん
19
【図書館】シリーズ、２巻目。 そろそろ、久通もやる気を出して来た様だ。 今回は闇の刺客が現れ松平定信を襲う、それも、女刺客。 例によって調べるのだが、見当違いや方向音痴、趣味の屋台巡りも忘れない。 ひょんな方向から謎の女と相宿に、一晩中、久通はモヤモヤ。 ラストが気が利いている、全部わかって全てを許す。 後ろ髪を引かれながらの涙の別れ。 源助も半兵衛も相変わらずで嬉しい、 和倉が少し丸くなったか、とにかく、このシリーズ続けて追っかけてみよう。 2022/10/18
Tatsuhito Matsuzaki
12
老中松平定信の命を受けて北町奉行となった柳生久通は、亡き将軍世嗣家基の元剣術指南役。 定信を襲った女刺客を追う中で、対立する地回りの親分たちを手打ちさせ、正体を隠していたお庭番も刺客も皆を仲間にしてしまう。 時代小説の魅力は、血湧き肉踊る戦闘対決シーンや時代毎の風俗風景、そして愛すべき登場人物たちですが、主人公の久通は、敵をも魅了させてしまうキャラです。2022/01/10
goodchoice
1
剣客奉行シリーズの二作目のようだが、第一作は読んでいない。この巻だけだと有能な奉行ぶりだが、どうもそうではなかったようだ。今後に期待しよう。2020/01/05
