光文社文庫<br> 欺(あざむ)きの訴(そ)~吟味方与力 望月城之進~

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光文社文庫
欺(あざむ)きの訴(そ)~吟味方与力 望月城之進~

  • 著者名:小杉健治
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2020/08発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334790301

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内容説明

「殴ったことは間違いありませんが、殺しちゃいません」番頭殺しの疑いで捕らえられた政吉は、お白洲での吟味で、罪を真っ向から否認した。さらに、金貸しの藤兵衛夫婦を殺したことを訴えた。その騒動はすでに落着し、下手人は死罪に。だが、政吉の訴えは、真の下手人でなければ知りえないことだった。吟味方与力の望月城之進は、騒動の真相を探るため政吉を解き放った。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

92
シリーズ1作目 2020.06発行。字の大きさは…中。南町奉行所吟味方与力・望月城之進の活躍を描いた物語です。此度は、木綿問屋の番頭増太郎を匕首で刺し殺した事件で、犯人として捕まった政吉の裁きを望月が行うと、政吉は、増太郎は殺していない。そして3月前に裁いて犯人・源次を獄門にした金貸し藤兵衛夫婦を殺した事件は、自分がやったと言う。これが真実なら、犯人取り違いの上、無実の者を獄門にした事となり、召し捕った同心、裁いた与力が取り違いをした事となり責任問題となり、ひいては御奉行の進退問題に発展します。🌿続く→2021/03/22

とし

72
吟味方与力「欺きの訴」1巻。番頭殺しの疑いで捕らえられた政吉を南町奉行所吟味方与力望月城之進が吟味するが、番頭殺しは認めず、既に落着し下手人は死罪なった金貸しの藤兵衛夫婦を殺したことを訴えた事で奉行所の大問題に発展へ、望月城之進良い裁きをするんですが、ちょっと重い感じがします。 2021/08/08

のびすけ

18
番頭殺しの疑いで捕らえられた政吉。番頭殺しの罪を否定する一方で、あろうことか別の事件の犯人は実は自分だと訴える。果たして犯人の捕り違い・吟味違いがあったのか?政吉の企みは何なのか?吟味方与力・望月城之進が真相を探る!政吉が成し遂げようとしていた「企み」が胸を打つ。奉行所の体面も考えつつ、最後に丸く収める城之進の裁きも鮮やかだった。2021/08/24

Tatsuhito Matsuzaki

14
吟味方与力の #望月城之進 が事件を裁く爽快時代小説シリーズ。 番頭殺しの嫌疑で捕えられた政吉は吟味の最中に、自らの無罪を訴えた。更に一件落着していた別件の殺人の下手人は自分であったと訴えた…。 事件の裏にある真実が知れた時、罪人が大義ある善人で、裁く立場の者が断罪されるべき立場に変わる。 それにしても清濁併せ呑み全てを丸く納め、弱きを助け強きを挫く城之進の裁きは粋で格好いいです。2022/03/05

犀門

4
No.134★★★★☆奉行所内に蔓延る悪、そしてそこに連なる大店の悪主人。本心はこいつらが懲らしめられるのが理想なのだが、そこは吟味方与力でもある主人公の考えどころ。青痣与力の青柳さんに通じる渋さや面白さもあり。次巻にも期待が。2020/11/03

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