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内容説明
本書は、ベストセラーになった『悪魔の思想』の文庫版を電子書籍化したものである。日本という国家とその主体である日本国民を、限りなく卑しめ、蔑み、劣った者として罵り、国益を外国に売り渡す思想……。著者はそれを「悪魔」のような「反日的思想」と呼ぶ。著者によれば、この「反日的思想」は日本の敗戦を契機にして、にわかに湧きだし、論壇を占拠した、いわゆる進歩的文化人たちによって、戦後50年の長きにわたって、日本と日本人を誤導してきたという。本書は、進歩的文化の代表と目された大塚久雄、大内兵衛、丸山眞男、久野収、加藤周一、向坂逸郎、大江健三郎ら12人を俎上にのせ、そのポイントとなる発言を細かく引用、点検し、その思想の発生源に鋭く迫っている。「ああ源流はこれだったのかと、必ずやひざを叩いて頷いていただけるはず」と著者自らまえがきに記しているように、その迫りようは徹底的であり、その徹底さに快ささえ感じる、胸をすく評論である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bakayan
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戦後の左翼思想の氾濫について、かつて共産党員だった著者の丁寧な説明によってようやく謎が解けた;) 共産主義の実現が人類にとって至上の幸福状態の達成だとして、伝統的な文化、歴史観、価値観や社会秩序を根底から混乱させ崩壊させることで、新しい秩序をもたらすという革命論が日本には根付かなかったため、軍備を放棄することで、ソ連、北朝鮮中国等の共産主義国に占拠されるのを夢見て、その統治下で顕職にありつこうとする媚びへつらいが、進歩的文化人を産んだとのこと。 要するに中二病だったのですね ̄□ ̄;)2014/10/22