内容説明
美人の新入社員にケチ学の特訓を課しハートを射止めんとする男の秘作戦「男と女」、ウン勢にまつわる風流滑稽譚「大坂の陣異聞」、良家の子女にでたらめな知識をつぎ込んだ上司2人が結婚披露宴で仇討ちをされる「娘たちはこわい」など、独自の世界をひらき、笑いとペーソスにあふれた快小説12編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
53
独自のユーモアがありました。どのような出来事も独自の世界へと昇華させ、笑いの絶えない作品集になったのだと思います。2021/05/07
活字の旅遊人
40
14作収録の短編集。エッセイ的なものとザ・フィクションが混在し、どれも面白く読める。今回は戦争を意識したものはなかったが、戦後復興の雰囲気はふんだんに味わえた。最近角川文庫で出ていた怪奇譚の『共犯者』にも入っていた「幻の女」はやはり別格。他には「娘たちはこわい」「女を捨てるのはむつかしい」「悪魔」「外人に手を出すな」の四作がお気に入りだ。働く女性という点では、BGという用語でタイプを打ち、お茶をいれてくれる。あるいはバアの店員だったり、マッサージさんだったり、仲居さんだったり。狩りに逢わぬことを願う。2022/07/23
まめこ
17
★★★☆☆遠藤臭作による作品なのだそう。しかしご本人の意図するところからは微妙にズレている?ような気も?「大坂の陣異聞」の糞死…坂崎対馬守の千姫への恋心がこんな話になるなんて!男たちの姑息な企ては業腹だが、上手を行く強かな女たちにギャフンとやり込められて溜飲を下げる。いささか哀れ(笑)。怖さとユーモアの相乗効果「青い帽子の女」「幻の女」「枯れた枝」がゾワゾワと面白かった。2021/09/07
Tsuka
7
気楽に読めた。詐欺師が詐欺に引っかかるような話。2021/08/28
yi120
6
昭和なら日常会話、今ではセクハラ・・75年発行なので世の変化も仕方なし。この時代の男は浅はか、女はしたたかな短編集。ホラーとコメディーは紙一重。「家の前から電話しました」こんな人おったなあ~(笑)2022/11/13
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