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内容説明
子どもはどのように世界をとらえているのだろう?身体・心・言葉・個性・知能……深く多様な子どもの認知世界を紹介しながら、乳幼児期(0~6歳)の成長発達にともなう育児の悩み「困った…」や疑問「どうしてそんなことをするの?」に発達心理学の第一人者が答えます。子どもの視点を共有すれば、疑問や悩みだらけの育児が「納得」に変わり、子どもとの日々はもっと楽しくなるでしょう。英語などの早期教育に「待った」の理由や、スマホ時代の接し方まで、大人の価値観の押しつけではない真に「子どものため」の育児を考える書。子どもはどのように世界をとらえているのだろう?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shoko
14
発達心理学、認知心理学、発達心理言語学、保育学が専門の著者が、子どもの発達プロセスを解説し、周囲の大人の寄り添い方を指南する本。とっつきやすさが重視されたエッセイ仕立てで、一部正確な情報を読み取りにくい部分があるものの、同著者の『子育てに「もう遅い」はありません』に比べて大分体系立っていて読みやすくなっていた。特に1〜3章は子どもの発達を脳のネットワーク発展に伴う認知革命に交えて説明されており、背景の仕組みが提示されることによって分かりやすくなっており、面白く勉強になった。2023/05/02
kyoko
9
友だちにもらって読んだ。なるほどなあと納得する部分が多く、子どもの生きる世界の広さ深さを感じた。家庭の経済力が学力に反映されるとよく言われるが、単なる経済力(塾や習い事に行かせること)ではなく、親の育て方の違いが将来の学力に影響することが論理的に書かれていて納得した。英語教育については、文科省の担当官は必読である。2019/08/10
志
8
最近読んだ育児書の中では、だいぶ専門的な本でした。でも、文章は平坦で読みやすいです。『気質は赤ちゃんのころから変わらない』『物語型と図鑑型』『第二次認知革命』我が子と比べて、そうか!と思うことがたくさんありました。赤ちゃんの頃と比べて楽になっているのかどうかわからない、相変わらず手探り状態の3歳以降の子育ても、少しヒントを得ることができました。2018/07/05
猫柳
5
タイトルにもあるように、子どもの見ている世界を想像するように接することが大切であると感じる。共有型しつけは援助やサポートといった印象。強制型しつけはトップダウンの指示型。子供にとって興味関心を引き出せるのは共有型しつけであり、絵本の読み聞かせにおいても子どもの疑問や関心に寄り添い、安易に答えを示さない。楽しい時間を作ることで海馬を活性化させるため、学力が向上する。好きこそ物の上手なれという言葉は正に理にかなっていると言える。子どもと一緒に過ごせる時間は意外に少ないことを、今後も頭に入れておこう。2024/02/08
makimakimasa
5
扁桃体が快感で満たされると、海馬の働きが活性化され知識がどんどん吸収される。逆に緊張や不快を感じると頭が真っ白に。嫌々やらされる勉強は身に付かないが、自発的な遊びや主体的な活動に熱中すると、やり遂げた実感で自尊心が育つ。そこに親の共感(3H:褒める、励ます、視野を広げる)があると、安心して更なる挑戦に繋がる(急がせない、他の子と比べない)。理由の説明を無理に求めるのは萎縮させるだけ、5歳までは単なる自己主張しか出来ない。疑問に対してすぐ回答や解説を与えず、つまずき部分をよく洞察した足場架けも意識したい。2024/01/31