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内容説明
2020年1月23日未明、中国・武漢市当局が突然、都市の封鎖を発表。「どうやったら武漢から出られるのか」。混乱する市民。人民解放軍が武漢入り。野戦病院を16カ所設置――。そして春節(旧正月)休暇が始まり、各地に感染が拡大、中国全土で厳戒態勢となった――。現地では何が起こっていたのか。1月に武漢入りした前線記者による、迫真のドキュメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
94
著者は共同通信北京総局デスク。武漢封鎖六日前に一度日帰りで街の様子を取材。あまり緊迫した様子は窺えなっかた。そして1月23日、突如”武漢封城”が実施される。遅れた初動対応から、その後の経緯を海外やWHOの対応を含め、偏りのない冷静な目で追う。共産党中堅幹部は著者に個人的に語る。「初動は三週間ぐらい遅れたかも知れない。中国はトップダウンの国。現場から情報・意見が上がる仕組みは、正直言って弱い。従って判断が遅れることもある。だが、一旦やると決めれば徹底的に実行できる。良い面も悪い面もあるが、それが中国だ。」2020/09/11
keroppi
75
著者は、北京駐在の共同通信社記者。タイトルほど、武漢のことを書いているわけではない。武漢を訪れたのは封鎖前の1月17日に1日だけ。次に武漢を訪れるのは、感染が収まってから。封鎖された武漢の状況を深掘りし現地レポートしているわけでもない。一連の流れをわかりやすくまとめてはあるが。2020/10/07
崩紫サロメ
24
著者は共同通信社中国総デスク兼記者として中国関連のニュース全般を担当している。武漢には何度も足を運んでいるが、中国全体で新型コロナウィルスがどのように報道され、どのようなことが起こっているか、ということを主に北京から発信している本である。2019年12月31日に初めて武漢で公式に新型ウイルスに関する報道がなされてから、武漢政府が、中国政府がどのように対応したのかを日を追って丁寧に検証している。「初動の遅れ」と「隠蔽」について、実際に政府が動き始めたのは1月20日になってからである。(→)2020/08/05
ようはん
21
今年の全てが始まった地とも言うべき武漢市のコロナウィルス流行のドキュメント。騒動の初期頃の状況を知る事ができ、都市部とはいえスマホやネット通販の普及率の高さ等初めて知る事は多かった。しかしこの問題が出た1月頃はここまでの大事になって自分の住む街も武漢程ではないとはいえ不自由な状況になるとは思わなかった。2020/09/10
雲をみるひと
20
通信社の中国駐在員による中国の新型コロナ対応に関するノンフィクション。作者の駐在地が武漢でなく北京ということも影響しているのか、舞台が飛ぶし時系列にまとまっているとは言えない面もある。一方、当局がどのような対策、管理をしてきたか等現地発ならではの情報も多い。中国式管理方法が日本には適用不可能なことがよくわかる。2020/10/06




