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内容説明
日本の敵というのは、中国である。その中国という国は、ウイグル族という国内の少数民族を徹底的に弾圧し絶滅させようとしている。そのうえチベットでも、古くからの文化を滅ぼしてしまおうと圧力を加えている。アジアの地政学上の条件を勘案すれば、日本は近くの大国である中国とロシアに対し、常に戦う体制をとり続ける必要がある。冷戦後、国際社会を維持してきた「アメリカと中国による国際社会」という枠組みは、終わりを迎えつつある。中国の不法行為によって香港は独立した民主主義体制を否定され、中国共産主義体制の一部になってしまった。民主主義の大国アメリカは、自由の行き過ぎから国内情勢が大混乱に陥り、指導国としての能力を失いつつある。世界が破滅の淵から引き返すにはまず、中国の不法な行為をやめさせなければならない。第二次大戦に敗れたあと、国際社会から消え去っている日本に、経済力にふさわしい責任を全うする決意を促す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シノウ
7
保守的なポジショントークが繰り広げられるものの、トランプ陣営からまた政府機能の機能不全は、アメリカがもたらす安全保障を機能不全に陥らせていることがわかる。 中国は歴史もなく、漢民族は清王朝を戴く政治的弱い立場にあった民族で、彼らが大陸を我が物顔で闊歩している事実こそが虚構である。 支配層が私腹を肥やす、民を顧みない、欺瞞と虚構の国による現実変更はさらに激化し、我々日本を飲み込まんとしている。 この時代は、我々が真に必要な覚悟を持っているのか、機能する備えが出来るのかを問われている局面なのではないだろうか。2020/09/18
吉村武
0
香港の役割(新技術や情報が集まる都市)や中国の問題などが良く分かった前半と、日本への警告と今後(日米安保の形骸化とアメリカの弱体化)についての後半はちょっと分かりにくいところがあった。2020/09/02
kaz
0
なかなか過激と言えば過激だが、中国を厳しく警戒すべきという立場は自分も同じ。図書館の内容紹介は『香港の独立した民主主義体制を否定した中国。自由の行き過ぎから国内情勢が大混乱に陥り、指導国としての能力を失いつつあるアメリカ。世界的な破滅の淵を前にした現在を概観し、今、日本がやるべきことを考える』。2021/01/21
tackto
0
PHPの懸賞。中国の香港強奪から始まり日本も香港のように中国に飲み込まれると衝撃的な内容で始まる。アメリカが習近平を24時間監視して攻撃できる体制を作っているので日本も同じシステムを作るか台湾のように三峡を攻撃できるようにしてアメリカが介入しなくても日本独自に自衛できるシステムの提案があるが反面、時間と莫大な資金がかかるとある。コロナに絡んでEUで破綻する国も出てくるかもなど危機感をあおる内容が多い。トランプがらみや北朝鮮問題などいろんな問題が取り上げられている。個人的には薄熙来が主席になっていたらと思う2020/12/21