ちくま学芸文庫<br> 近代日本思想選 西田幾多郎

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま学芸文庫
近代日本思想選 西田幾多郎

  • 著者名:小林敏明【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 筑摩書房(2020/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480099815

ファイル: /

内容説明

東洋思想の絶対無を根底に据え、それを理論化して西洋哲学と融け合う独自の哲学を打ち立てたとされる西田幾多郎。「純粋経験」「場所」「非連続の連続」「永遠の今の自己限定」「行為的直観」「絶対矛盾的自己同一」――。それら中心概念はいかにして生まれ、いかなる変転を遂げていったのか。その理論的変遷と射程を追跡できるように、本書には、『善の研究』をはじめ、西田哲学のエッセンスとなる最重要論考が収められる。西田におけるナショナリズムを照射する「日本文化の問題』と、生命哲学への道を開く未完の論考「生命」は文庫初収録。

目次

善の研究(第一編・第二編)
場所
永遠の今の自己限定
私と汝
行為的直観
日本文化の問題
生命
解題
解説
西田幾多郎年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

32
「日本文化の問題」(1940年初出)に絞る。学問的精神とは、公明正大の精神に基づくものでなければならない(358頁)。物の真実に行くことによって、真に創造的、真に生きる(365頁)。日本精神は何処までも正々堂々公明正大でなければ(367頁)。社会と云うのは、矛盾的自己同一的歴史的世界が全体的一として自己自身を形成する自己形成の形である。行動は歴史的社会的で個物が独立的である所、個物が生きる所に、社会の生命がある(401-2頁)。理性は何処までも歴史的理性(403頁)。2021/08/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15501431
  • ご注意事項