ハヤカワ文庫JA<br> 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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ハヤカワ文庫JA
日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

  • 著者名:伴名練【編】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 早川書房(2020/07発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314415

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内容説明

「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と称された伴名練が、全身全霊で贈る傑作アンソロジー。日常的に血まみれになってしまう奇妙な家族のドタバタを描いた津原泰水の表題作、中島らもの怪物的なロックノベル「DECO-CHIN」、幻の第一世代SF作家・光波耀子の「黄金珊瑚」など、幻想・怪奇テーマの隠れた名作11本を精選。全作解題のほか、日本SF短篇史60年を現代の読者へと再接続する渾身の編者解説1万字超を併録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙新潮部

81
伴名練さんが編んだSFアンソロジー「怪奇篇」。「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と呼称される伴名さん。どう比べて世界一なのかと思ってましたが半端ないSF愛が伝わってきて納得しました。作家紹介も詳細で熱いです。特によかったのは「笑う宇宙」「雪女」「DECO-CHIN」です。2020/08/13

♪みどりpiyopiyo♪

77
「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と称された伴名練が、全身全霊で贈る傑作アンソロジー。■有史以来の日本SF短篇の幻の名作達を読みました。クスッとしたり、お?!ってなったり、「こーいう世界(界隈)って実在するよね」とか思ったり。そうかと思えば二転三転 最後まで「お?おお!?わわー!!」ってなったり。レトロなギミックや馬鹿馬鹿しさ全開の作品も面白かった♪ ■尋常ではないくらいに熱い解説やあとがきも併せて大変興味深く読みました ( ' ᵕ ' ) (初出 1961〜2016年、2020年 編纂)(→続2020/10/15

sin

74
[怪奇篇]と云う括り方が正しいかどうかは別にして“序”の文や“作家紹介ページ”から編者の日本SFに対する愛が窺える。らも・小説に託したカミングアウト。弘・数学的ギャグ。哲弥・大阪人弄り。弘明・管理の杜撰な収穫物。永一・文字通り人生の選択。耀子・古さと稚拙さは否めないが作者に黙祷を送りたい。泰水・神経質な「ギャグ」。涼・口説い。浩之・90年代のセンスオブワンダー。裕貴・異質な歴史を切り取ったスペクタクルな光景。達昌・実録雪女。何れにしても日本に上陸したSFが独自の進化を遂げジャンルで括れない多様さを感じた。2020/08/23

bookkeeper

67
★★★★★ 初読。男の体表の瘤は無限に増殖して…奇想と怪奇さが秀逸な「怪奇フラクタル男」。摩擦係数0の新素材で人を衛星軌道上まで打ち上げろ!大阪へのディスりが楽しい「大阪ヌル計画」。何故か血みどろになりがちな呪われた家族…境遇に負けないヒロインが逞しい「ちまみれ家族」。タイムマシンを手にした男が様々な境遇になった本人達を訪ねる「地球に磔にされた男」。ホラー風味の選りすぐりの珍味11品は他所では決して味わえないよー!好きな人が腕によりを掛けて選びましたっていうのが伝わってきます。これは「恋愛篇」も読むしか!2024/10/17

なる

65
読友さんにお借りした本。アンソロジーで知らなかった作家が多く当然ながら作風や設定が作家によって全く異なるので、この設定がいいな、とか、あまり性に合わない、などあったものの、総じて良い作家との出逢いができたと感じる。『DECO-CHIN』、『地球に磔にされた男』、『黄金珊瑚』、『ぎゅうぎゅう』、『雪女』が好き。日常とか現実を飛び出しすぎない絶妙なところか、もしくはぶっ飛んでる設定という両極端なところが好きな傾向にあるのかな、と好みの作風を見つめ直すことができた。ずっと借りっぱなしでごめんなさい。2021/02/28

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