ｉメンター すべては遺伝子に支配された（１）

著者名：小出もと貴【著】

講談社（2020/07発売）

• ISBN：9784065200711

内容説明

iメンターは24時間365日、常に正しく道を照らします。“暮らしの水先案内人”に人生の決断を委ねよう－－。
最新の遺伝子情報を基に、「iメンター」と呼ばれるタブレットが人間に的確なアドバイスをする近未来。
将来の夢は叶うのか、このひとは最良の結婚相手なのか。自分は、いつ死ぬのか。
iメンターは全て数字で、「正しい生き方」を教えてくれる。
本当に人間の幸せは「遺伝子」だけで決定されてしまうのか？
iメンターに管理された「理想郷」で、「正しい生き方」をデータと数字で突きつけられた人間たちの尊厳を問う。
『アイリウム』『サイコろまんちか』の小出もと貴が描く、SFオムニバス！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

「人は･･･遺伝子には負けない」。国が配布した端末・「iメンター」により全ての国民が将来や結婚の相性に至るまでを遺伝子から解析、数値化したデータや、それを元にしたAIによる的確な助言によるサポートを受けられる様に整備された近未来。そこは一見「職業適性数値」により仕事にも迷う事無く、そして何不自由なく暮らせる社会が形成されている様に見えて、多大な問題を内包していた。幾つかの矛盾があるものの、その管制局勤務の異端のヒロインの視点で遺伝子崇拝の闇を描く、作者なりの強い意欲を感じられる力作(以下コメ欄に余談)。

2020/07/27

[alleine05]

『あくまでクジャクの話です。』が面白いのでさかのぼってこちらも読んでみた。『あくまでクジャクの話です。』が基本ギャグ路線であるのに対してこちらはシリアス路線の作品だけどこちらも面白かった。毎回一ひねりか二ひねりあるのがいいね。

2024/10/26

[毎日が日曜日]

★★★

2021/08/24

[やちえもん]

遺伝子情報を元に相性や就職適正率を教えてくれる「iメンター」。実際にあったら幸せな未来へ近づけてくれるのかもしれない。でも、それだけを信じる世の中は怖すぎるし、その数値が操られていたら…どんな話の展開に持って行くのか気になるり

2022/04/09

[ぴよ（toyoneko）]

とりあえず1巻のみ。アイデアとしては比較的平凡だが、きちんとエンターテインメントになっている

2022/04/04