ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

  • ISBN:9784065201442

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内容説明

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いまだからこそ、君に届けたい。おれたちの、五・七・五・七・七を!
「コロナ」という、歌舞伎町最大の危機との戦いのなか、ホスト達は生きている。そして、愛について考えている。――愛ってなんだ? 恋愛を、悩みを、希望、欲望、本音を叫ぶ。五・七・五・七・七の短歌で!
短歌を作ったのは、歌舞伎町に6店舗のホストクラブがあるスマッパ!グループの会長・手塚マキ氏とホスト75人。
編者(選歌・構成)は、280万部のベストセラー歌集『サラダ記念日』の著者・俵万智氏と、野口あや子氏、小佐野彈氏という短歌界の第一線で活躍する歌人。
2年前、小佐野彈氏の歌集『メタリック』の発売イベントで短歌を作って以来、ホストたちは、ほぼ月一回、歌会を開催し続けた。選者・指導役として、俵・野口・小佐野各氏が加わり本格化。NHKBS番組「平成万葉集」でも紹介された。ホスト歌会は20回以上。5月にはコロナ下で、Zoomを歌会も。作った短歌900首から、俵・野口・小佐野各編者が300首を厳選!
五・七・五・七・七の短歌だから語れる本当の気持ち。得意客(姫と呼ぶ)との会話、おもてなし、仕事で割り切れない男女の感情。コロナ下での焦燥。
もともと短歌とは、愛を語り合う言葉の器だ。ホストと短歌。実は、これほど相性の良いものはなかった。まさにいまだからこそ届けたい、感動の短歌集。
(収録したおもな短歌作品)
嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
見つめ合い あ、これダメだね 照れ笑い カラダは離すもココロは密で
夜が更けて意外と広いゴジラ前 静けさ光る靖国通り
君からの返信ないが既読付く俺に連絡いま自粛かな
自粛中ライトも消えた看板の君の笑顔がなんか寂しい
錆びてなお耐えて耐えて耐え抜いて磨き続ける輝く日まで
「ごめんね」と泣かせて俺は何様だ誰の一位に俺はなるんだ
眠らない街といわれたネオン街 たまにはゆっくりおやすみなさい

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えんちゃん

64
歌舞伎町のホストたちが詠んだ短歌集。想像よりもガチの歌。ホストはホステスやキャバ嬢の男版だと思っていたけど、少し違うかも。人の気持ちに寄り添い、サポートする仕事。姫(お客さま)との疑似恋愛。愛のお仕事なのだ。なるほど上手く詠めている。光源氏は元祖チャラ男は名言。巻末の座談会が勉強になる。知らない世界だった。2020/10/02

おたま

57
新宿歌舞伎町のホストクラブで働くホストの方たちが詠んだ短歌集。2018年にホストクラブの会長である、手塚マキさんが、歌舞伎町に「歌舞伎町ブックセンター」をオーブン。短歌作りは、そこで開催した歌人・小佐野彈さんの出版記念パーティーで行った、ホストの方たちで短歌を作ろうという企画から始まったそうだ。それから毎月歌会を行い、そこに小佐野さんを初め、歌人の俵万智さん、野口あや子さんが選者として参加。「ホスト百人一首」を作るつもりが、どんどんできてきて、ついに『ホスト万葉集』にしようということになった。2022/06/21

たまきら

42
高橋源一郎さんの本に出ていて興味を持って取り寄せたら…!無邪気な物欲やほんわかラブゲームの短歌はなかなかきらりと光るものがあって面白かったです。…そうよね、その瞬間瞬間を「姫」を楽しませるために過ごしている人たちなんだもんなあ。本歌取りなんかもあったりしてにやり。これは続きも読んでみよう!個人的に気に入ったのは「「ごめんね」と泣かせて俺は何様だ誰の一位に俺はなるんだ」「おめでとうこの一言に詰まってたありがとうやごめんなさいが」。2022/08/07

ピロ麻呂

40
「眠らない街と言われる歌舞伎町 なのに寝ている道路に人が」「ジングルベル鳴り響く街うわの空 あなたと聞きたいシャンパンコール」「七夕に会いに行くねと姫が言う 年イチじゃなくて毎日来いや」「死んでやる 客に言われて優しくし 五分経ったらシャンパン入る」俵万智さんら歌人が批評、添削してるから良い歌、おもろい歌がたくさん収録されてますよ🎵2021/03/26

こみっくま🍏10

35
歌舞伎町のホスト75人が詠んだ短歌集。歌人・俵万智さんらが選者となって約900首の中から295首が掲載。ホストと短歌。意外な組合わせではあるがユニークな歌もあればライバルへの対抗心バチバチの歌もあり、客に対する思いを込めた歌等もありウイットに富んでいるし、表現が巧いなと思った。ご自身もナンバーワンホストを経て現在は経営者という立場になり歌舞伎町に多くの飲食店を持ち、知識よりも教養を・・・と歌舞伎町ブックセンターを開店。更にはボランティア団体も立ち上げ歌舞伎町の美化に努める手塚マキさんの活動は今後も楽しみ。2022/11/23

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