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内容説明
「ラグビー、人生の学校」。かつてフランスの協会の標語のひとつであったらしい。校則でなく連帯で営まれる学校。(「ラグビーであること」より)――『闘争の倫理』、「レフリー寺子屋」、さらにはいつもの酒場の片隅で。そして4年に一度の「記憶の祭典」ワールドカップで。2015年の南アフリカ戦勝利から2019年W杯ベスト8の快挙まで、その間にも営まれた一人ひとりの物語を見つめ、つづった67篇。なぜラグビーをするのか、なぜラグビーを観るのか、なぜ魅了されるのか……ヒントがここにあります。
「つくづく、読者の心を動かすのは、数字の羅列や、こじつけの「意味」ではない。ひとりひとりの物語なのだ。2019年9月25日。ウルグアイ、フィジーを破る。快晴の空と同じ色のジャージィが小躍りする。そのとき見えない電話ボックスは確かに見えた。」――「ラグビーって、いいもんだね」より。
書き下ろし【終章】ラグビーって、いいもんだね。を収録。
目次
【序章】ようこそ『カンニングボール』へ。
ようこそ『カンニングボール』へ。/「差異」楽しむ大会に/変わるために貫く。/鵜住居に秋田工業を見た/やせながら肥える。/チェスター・ウィリアムズ 人種融和の象徴 逝く
【1 ラグビーW杯第9回大会2019】記憶の祭典。
●プロローグ● 記憶の祭典。
●プールステージ● 「なんでこんなに楽しいんだろう。」/ああW杯がやってきた。/金銭と無縁の「プロ精神」/静岡の歓喜。/歴史の進歩の瞬間を見た~優勝候補に負けを選ばせたジャパン~/ロシア。名も無き者の奮闘/にわかファンの楽しみ方/「ウベで勝ち、ウベで8強」/大きな黒と小さな青の大きな交流/秘密結社へようこそ。/衝撃を再び 歴史は大急ぎで進んだ。
●決勝トーナメント● リーチでなくリッチー。/想像をも楽しめる幸せ/平尾誠二が夢見たラグビーの「理想型」がいまの日本代表にはある/悲しい歌が怒らせた/よく生きるための痛恨の学び。/ただ負けた。ただでは負けなかった。/ありがとうジャパン。/夢、吹っ飛ぶ。/使命感が奏でた凱歌。/完璧な勝利が敗退を招く/努力、団結 ラグビーの勝利/シヤ・コリシ トロフィーを掲げる人間の生き方
●インタビュー● 福岡堅樹 トライ、トライ、トライ、トライ! /具智元「スクラム、きれいに割れました」/長谷川慎 桜のスクラムが成就するまで。
【2 ジャパンの軌跡2016-2019】「エディー後」のジャパン。
「エディー後」のジャパン。/彼らは必ず前へ進む。/ジェイミー・ジョセフ 2年後のイメージはできている。/アイルランドに連敗も「原点」で善戦。/リーチ マイケル サンウルブズでカルチャーを。/それぞれの個性はチームを離れず。 サンウルブズ3年目の収穫/楽観か悲観か 奪った5トライ、失った10トライ。/福岡堅樹 一期一会、究極の挑戦。
【3 楕円球人生の彩り】キャプテンに特等席を
大野均の酒と人。/堀江翔太 「僕の仕事ですから」/具智元 国境を越えた血と熱/桑水流裕策 ニュージーランド代表を破った主将/平尾誠二 華麗で、ときに泥臭く。/愛のひと、ジェイミー・ジョセフ。/福岡堅樹 誰よりも、速く。/菊谷崇 キャプテンに特等席を/「第3のフッカー」 隠れた英雄になりうる人よ
【4 ラグビー、人生の学校】割り切れぬから本当
割り切れぬから本当/ひたむきに守る。/悲しくて優しくて美しい。/その人だけの髪/どうぞルーマニア語で。/前傾下からつなぎ/反抗をも愛す/退場より出場停止を。/罪と罰/怒りの心得。/フィールドの夢はつづく。/懐かしさの未来/伸びた背筋/包む強さ/ラグビーであること/信は力なり。
【終章】ラグビーって、いいもんだね。(書き下ろし)
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