ラグビーって、いいもんだね。 - 2015-2019ラグビーW杯日本大会

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ラグビーって、いいもんだね。 - 2015-2019ラグビーW杯日本大会

  • 著者名:藤島大
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 鉄筆(2020/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907580223

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内容説明

「ラグビー、人生の学校」。かつてフランスの協会の標語のひとつであったらしい。校則でなく連帯で営まれる学校。(「ラグビーであること」より)――『闘争の倫理』、「レフリー寺子屋」、さらにはいつもの酒場の片隅で。そして4年に一度の「記憶の祭典」ワールドカップで。2015年の南アフリカ戦勝利から2019年W杯ベスト8の快挙まで、その間にも営まれた一人ひとりの物語を見つめ、つづった67篇。なぜラグビーをするのか、なぜラグビーを観るのか、なぜ魅了されるのか……ヒントがここにあります。
「つくづく、読者の心を動かすのは、数字の羅列や、こじつけの「意味」ではない。ひとりひとりの物語なのだ。2019年9月25日。ウルグアイ、フィジーを破る。快晴の空と同じ色のジャージィが小躍りする。そのとき見えない電話ボックスは確かに見えた。」――「ラグビーって、いいもんだね」より。
書き下ろし【終章】ラグビーって、いいもんだね。を収録。

目次

【序章】ようこそ『カンニングボール』へ。
ようこそ『カンニングボール』へ。/「差異」楽しむ大会に/変わるために貫く。/鵜住居に秋田工業を見た/やせながら肥える。/チェスター・ウィリアムズ 人種融和の象徴 逝く
【1 ラグビーW杯第9回大会2019】記憶の祭典。
●プロローグ● 記憶の祭典。
●プールステージ● 「なんでこんなに楽しいんだろう。」/ああW杯がやってきた。/金銭と無縁の「プロ精神」/静岡の歓喜。/歴史の進歩の瞬間を見た~優勝候補に負けを選ばせたジャパン~/ロシア。名も無き者の奮闘/にわかファンの楽しみ方/「ウベで勝ち、ウベで8強」/大きな黒と小さな青の大きな交流/秘密結社へようこそ。/衝撃を再び 歴史は大急ぎで進んだ。
●決勝トーナメント● リーチでなくリッチー。/想像をも楽しめる幸せ/平尾誠二が夢見たラグビーの「理想型」がいまの日本代表にはある/悲しい歌が怒らせた/よく生きるための痛恨の学び。/ただ負けた。ただでは負けなかった。/ありがとうジャパン。/夢、吹っ飛ぶ。/使命感が奏でた凱歌。/完璧な勝利が敗退を招く/努力、団結 ラグビーの勝利/シヤ・コリシ トロフィーを掲げる人間の生き方
●インタビュー● 福岡堅樹 トライ、トライ、トライ、トライ! /具智元「スクラム、きれいに割れました」/長谷川慎 桜のスクラムが成就するまで。
【2 ジャパンの軌跡2016-2019】「エディー後」のジャパン。
「エディー後」のジャパン。/彼らは必ず前へ進む。/ジェイミー・ジョセフ 2年後のイメージはできている。/アイルランドに連敗も「原点」で善戦。/リーチ マイケル サンウルブズでカルチャーを。/それぞれの個性はチームを離れず。 サンウルブズ3年目の収穫/楽観か悲観か 奪った5トライ、失った10トライ。/福岡堅樹 一期一会、究極の挑戦。
【3 楕円球人生の彩り】キャプテンに特等席を
大野均の酒と人。/堀江翔太 「僕の仕事ですから」/具智元 国境を越えた血と熱/桑水流裕策 ニュージーランド代表を破った主将/平尾誠二 華麗で、ときに泥臭く。/愛のひと、ジェイミー・ジョセフ。/福岡堅樹 誰よりも、速く。/菊谷崇 キャプテンに特等席を/「第3のフッカー」 隠れた英雄になりうる人よ
【4 ラグビー、人生の学校】割り切れぬから本当
割り切れぬから本当/ひたむきに守る。/悲しくて優しくて美しい。/その人だけの髪/どうぞルーマニア語で。/前傾下からつなぎ/反抗をも愛す/退場より出場停止を。/罪と罰/怒りの心得。/フィールドの夢はつづく。/懐かしさの未来/伸びた背筋/包む強さ/ラグビーであること/信は力なり。
【終章】ラグビーって、いいもんだね。(書き下ろし)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KF

13
ラグビーって、いいもんですよ。本当にこの競技を好きで良かった、やってて良かった、と思います。 序盤の方であのら楽しかった日々を思い出させてくれます。 私が敢えて取り上げるのが「ルーマニア語でどうぞ」という章。ラグビーは英語が絶対的な存在。代表監督と主将の条件に英語力は欠かせません。過去のW杯優勝国の公用語は全て英語。サッカーでも英語は共通語ですが過去のW杯優勝国が英語を公用語にしていたのは一回だけ。旅行でトイッケナムとウェンブリーのスタジアムツアーに行ってその拡がりの違いには到底敵わない、と思いました。2020/09/04

glaciers courtesy

8
雑文集である。テーマを持った本のような熱い感動は当然ないし、同じ話が違う雑文で繰り返されていたりもする。でも、それはそれで良いのだ。ラグビーにはもっともっと語られて欲しい。スポーツは語られることによって深く記憶に刻まれる。1979年の日本シリーズ第7戦が「江夏の21球」によって、忘れ難いものになっとように。藤島大にはもっと重厚な取材の本も書いて欲しいとは思うけど、これはこれで、ファンが2019年のワールドカップの余韻を味わうために読まれて良い。個人的にはもっと語って欲しい選手が他にもたくさんいるのだけど。2020/03/20

HaruNuevo

7
「なんでこんなに楽しいんだろう。1試合も観てないけど」冒頭に出てくる電車内の女性2人組の呟き。ほんまそれ。大会始まる前からとにかく楽しかったし、今でも楽しい。人生で最良の時期を過ごさせてもらったラグビーワールドカップ日本大会。ラグビーという競技の楽しさ、厳しさ、奥深さを味わせてくれる短編ルポ集というかエッセイというか。味わい深い一冊でした。2020/12/14

みい

3
あれからまもなく1年🏉何度でも読み返したい1冊。2020/09/08

ポピオ

1
藤島大さんの文体って・・・粋だなぁー。

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