内容説明
適度に過保護な育成系バトルラブコメ!
あるところに、世界最強クラスと称される三人の女傑がおりました。
しかしそんな三人にも手に入らないモノがありました。
それは――男。
しかしあるとき、そんな彼女らに天啓が舞い降ります。
「好みの男がいないなら、自分で育てりゃいいじゃない!」
そして三人はとある事件をきっかけに、クロスという才能の欠片もない少年に目をとめることになったのです。
その世界に数人しか存在しないと言われるS級冒険者。
《龍神族》の《崩壊級万能戦士》――リオーネ・バーンエッジ
《ハイエルフ》の《災害級魔導師》――リュドミラ・ヘィルストーム
《最上位吸血族》の《終末級邪法聖職者》――テロメア・クレイブラッド
の三人はクロスを最強の男に仕立てあげ、そして自分の伴侶にしようと目論みます。
でも、クロスはひとり。
三人は三者三様にクロスを育成しながら、ひそかに抜け駆けをすることを目論んでいるのです。
でもクロスはそんなことも知らず、次第に力をつけていく日々に喜んでいるのでした……。
これは、最弱の少年が最強の師匠たちと共に最強へと駆け上がっていく物語。
そして、最強女師匠たちのお婿さん育成計画のお話――。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
21
★★★★ あとがきでも触れられているようにGA文庫のダンまちにかなり影響を受けているような印象を受けた今作。冒険者に憧れる少年が史上稀に見る最弱職業である「無職」に目覚めてしまった事で通っていた学院から追い出されるもとある事件をきっかけに将来の恋人候補を自らの手で育てようと目論む最強女冒険者達に目を付けられてしまうお話。表紙のイメージから受けるほどおねショタ成分やラブコメ成分は含まれていないものの、冒頭でも述べたようなダンまちに近いファンタジー物としての側面が強く、良い意味で期待を裏切られた。ただ、や→2020/08/29
こも 零細企業営業
19
何でこの作家さんは、あとがきが1番面白いのだろうか?2021/03/01
げんごろう
15
赤城大空先生の新作という事で色んな意味で警戒してましたが予想以上に真っ当な王道ファンタジーで驚きました(笑)読書中とある作品が頭に浮かびましたが、あとがきを見て納得。ヒロインも可愛いので今後の展開が楽しみです!2020/07/21
真白優樹
11
最強の冒険者である三人の女性が師匠となり、何の才能もない少年を鍛え上げる事にし、始まる物語。―――才は無くとも勇気はある、だから目覚める力がある。 勇気こそが未来を切り開く鍵。赤城先生に何が起きたのかと言わんばかりの、超王道なファンタジーであり、才は無くとも優しさと勇気を持つ少年が、力の目覚めを切っ掛けに一気に力をつけていく成長と戦闘の爽快感がある物語である。言わば異色の作品であるが、だからこそ新たな境地が見え、丁寧に作り込まれた面白さがある。だから素直に、真っ直ぐに面白い。 次巻も勿論楽しみである。2020/07/21
のれん
11
【酷評】 普通すぎるだろ! 割と考えた設定を下地にしつつ、変態と青春で暴走する怪作を始め、変態と思いきや青春に振り切ったりと予想がつかない作者だったが、いくらなんでもこれは普通すぎる。 師匠らは強すぎて変なヤツかもしれないが、常識はあるし、自身の異常も自覚している。 主人公は優しすぎてツッコミ役にならないし、学友ヒロインは優しかったり、自身の行いを反省できる良い子だったりで、割と全員フラットな関係を築いている。 もっとカオスなものを期待していた私自身の問題だろうけど、もっとぶっ飛んでいって欲しかった。2020/07/18