内容説明
スウェーデン売上1位の傑作犯罪サスペンス。
15歳の少女3人の連続失踪事件を追うベリエル。目撃の通報を受けて急行するも、3度とも現場はもぬけの殻で、彼は苛立ちを募らせていた。事を荒立てたくない上司の警告をよそに、殺人事件だと確信し捜査に執念を見せるベリエルはやがて、それぞれの現場写真に映る不審な女に目をつける。緊迫の攻防、息を呑む逆転劇、衝撃の真相……。ここまで目を見張る取り調べシーンがかつてあっただろうか。ページをめくる手が止まらない、スウェーデンNo.1ベストセラーの傑作犯罪サスペンス!(2020年7月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
115
スウェーデン発の犯罪ミステリ。冒頭から不穏な雰囲気、地下室の場面はその後に明かされる犯罪の陰惨さを臭わせる。ただそれだけではなく何かがおかしい。警部ベリエルの意味深な言葉は読み手に疑念を抱かせ、その吸引力に気が付けば引きずり込まれていた。その謎めいたものが本作の軸であり特異な一面。ある場面では稀有な展開に驚愕した。それは著者のある意図への布石でもあるが。あの状況でよく捜査が出来たは置いておき、明かされる事実からひたすら先を追い求め、サスペンスを堪能した。ドアに残された遺物が印象的。シリーズ続編も読みたい。2020/08/18
のぶ
102
ストーリーの基本は15歳の少女3人の連続失踪事件を追う話だが、プロットにかなりの捻りが利いていて一筋縄ではいかない小説だった。何を書いてもネタバレになりそうで、感想が書き難いのだが、主人公のサム・べリエルはストックホルム警察犯罪捜査課の刑事。四部構成になっていて、警察捜査小説と言えるのは第一部まで。その先は話が進むごとに、描き方が変わってくる多面的な構成だ。少女の捜索意外にも、べリエルと公安との対立等、読みどころは多い。いろんな北欧ミステリーが出ているが、今迄に読んだことのない作品だったが読み応えは充分。2020/08/20
キムチ
72
レヴューに主観交えつつ書くと自然とネタばれに繋がるーでも、些細なこと書いても先入観うえ付けて面白味 激落ち。そして北欧ものの泣き所ーフルネームで書くと制限字数食い、頭に注入するにはPH高すぎ。個人的には 最近よく読むストーリー:小児虐待、いたぶる殺人、連続性 手段のおぞましさ~で余り好みじゃないな。ストーリーの展開テクは抜群。ラストまで手抜きなく、連続するツイスト。但し、その捻り、やや作り物めいてるけど。べリエルの破天荒、生臭みは今後も続きそう。以外なのはディアーあっさり二部でモリーにバトンタッチ。2020/09/18
ナミのママ
72
失敗した!こんな終わり方なら続編が出てから続けて読めば良かったよ。こういう終わり方は月刊誌の連載ものじゃない限り好きじゃない。とはいえ、ストーリーは4部作で当初の少女失踪事件がどんどんと変わっていく、読み応えある作品。読み終われば別の話?とビックリ。帯の『刑事vs公安』を見てスウェーデンにも公安があるのかと気になったし。いずれにせよコンビの先行きも続編も気になる。文句を書きつつ面白かった。2020/08/04
かみぶくろ
53
3.3/5.0 スウェーデンの売れ筋サスペンスらしい。ストーリーの展開自体は面白かったけど、全体的に演出過剰で長く感じた。作中、ずっと雨降ってる。そして主人公たちはずっと傘をささずに濡れ続ける。読んでるこっちまで風邪引きそう。2022/12/18
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