内容説明
「見かけ上」の格差を検出するとされる「平均対数偏差」の有効性を考察し、その代替指標の応用可能性を「全国消費実態調査(ミクロデータ)」によって検討した問題提起の書。
目次
第1章 平均対数偏差と「見かけ上」の格差(ペイグリンの問題提起;ジニ係数の分解 ほか)
第2章 所得分布の要因分解式とその応用可能性(対数変換と平均対数偏差;標準偏差と擬似標準偏差 ほか)
第3章 年齢階級別所得分布特性と要因分解(相加平均、標準偏差、擬似標準偏差;ジニ係数、平均差 ほか)
第4章 所得格差変動の年齢階級別要因分解(総変動の差の要因分解;総変動の差の仮想的要因分解)
第5章 所得変動と人口動態効果(調査年別・年齢階級別の人口シェアと総変動への年齢階級別寄与分;人口シェアの変動と年齢階級別寄与分の関係)
著者等紹介
木村和範[キムラカズノリ]
北海学園大学長。1948年生まれ。1970年北海道大学経済学部卒業、75年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。同年北海学園大学経済学部専任講師、86年同大学教授(同大学院教授併任)。博士(経済学)(九州大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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