内容説明
1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。予想だにしない事態に立ちすくむなか、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、東西ドイツの統一に向けて動き始める。だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るためゴルバチョフが、ミッテランが、そしてNATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていた。第2刷訂正版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
17
市の図書館本。1989年ベルリンの壁崩壊に伴い、世界のどこがどう変わったのか、当時の政治家を中心にした一次資料をもとに読み解いた労作で、以前読んだNATOに関する1インチの攻防の前日譚みたいな本です。中国の天安門事件のようにはならず(ホーネッカー議長もああは動けなかったようです)に、旧東ドイツの首脳がどう判断したか、東ドイツ市民はどう動いたのか、秘密警察シュタージ等がどう動いて何ができて出来なかったのか、メディアの力を得て壁を壊すに至った経緯が時系列的にも語られています。(以下コメント欄に)2026/05/15
K
1
ベルリンの壁崩壊に伴うドイツ統一とその国際秩序や枠組みへの影響を考慮する当時の指導者たちの綱引きをクロノロジカルに綴る。鉄の女さんとやらは西側陣営、自由主義的な考え方を持っていたのではと想像するけれど、それ以上に統一ドイツがECやNATO、ソ連の出方に与える影響を心配していたご様子なのが、保守といえば保守、ドイツ市民の自由や人権よりもイギリスの国際的地位を重んじるように見えました。2019/10/28
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