新潮文庫<br> 女副署長(新潮文庫)

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新潮文庫
女副署長(新潮文庫)

  • 著者名:松嶋智左【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2020/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101020716

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内容説明

地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。直後に封鎖された署内に動揺が走る。犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、解けない謎。元女性白バイ隊員の著者が女性警視の捜査魂を描く傑作。(解説・吉野仁)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

101
県の郊外にある小さな警察署。そこで起こる一夜の物語。副署長として赴任してきて半年、田添杏美によもやこのような忙しい夜が来ようとは。大型台風の接近に備えて署内では警戒態勢が取られようとしていた。そして、風雨のすさまじくなった時、一人の警察官が殺害されるという事件が起こる。内部の犯行と判断した捜査一課の猛者たち、副署長としての権限と刑事の矜持がぶつかる。台風被害の住民の救護、事件の捜査、署長の娘まで怪しい行動…。一夜にして事件解決もすごいけど、署内で不届きな行為をするヤツは許せん。女副署長はダテじゃなかった。2021/03/07

papako

79
シンプルなタイトルが気になって。わ!面白かった!台風が接近する中、ある警察署の中で警察官がナイフで心臓をひと突きされて殺された。監視カメラの死角か、どうやって被害者がそこにたどり着いたかもわからない。殺された警察官には裏がある。ある意味密室、犯人は警察官か。台風が迫り、緊迫する中、台風対策と犯人捜査に走り回る警察署。その副署長である田添杏美も1人捜査に横槍を入れる。そして辿り着く犯人と真相。逃げる副署長。ラストは直轄警ら隊が美味しいところ取り!川の少年救出劇をもう少し絡めて欲しかったけど。楽しみました。2021/02/26

さっこ

76
面白かった~。登場人物が多いので少し不安だったけれど一覧や見取り図もあって分かりやすかったです。大型台風が近づいて災害対策本部の設置が必要になる中、署内で現役警察官が殺された。犯人もまた署員であることが濃厚な中、台風の被害も大きくなってくる。捜査にあたる刑事たち、台風の被害者の救出にあたるパトカー隊員。それぞれの警察官の矜持を胸に目の前にある自分の仕事や役割に全力を尽くす。特に副署長直轄の警ら隊がかっこいい。最後まで二転三転しとても面白かった!2021/02/02

まこみん

75
ある県の郊外の日見坂署の副署長、田添杏美は今年警視になり赴任したばかり。強い台風が直撃する日の、署内での激動の一日の出来事。嵐の中、災害警備にパトカー出動。風雨強まる午前零時過ぎ、署の駐車場で警察官の死体が発見される。封鎖される署内、刑事課長による強固な取り調べの対象は署員全て。又、留置場では女常習犯と係員がまさかの。亡くなった警察官の裏の顔、その関係者達とは。警察官と言えども、皆ひとりの人間で、強さの裏に脆さ弱さも合わせ持つ。冒頭の見取り図と登場人物を見ながら、警察署という未知の構内も興味深く読めた。2020/05/23

nemuro

66
現役の頃に漠然と描いていたことの一つに、定年退職後は再就職をせず、平日の日常をじっくり過ごし、ゆったり本を読もう、があった。で、北海道の真ん中のマチ・富良野に住むことを決め、やってみた。ほとんど知ることのなかった平日のマチは新鮮で急にたくさんの時間もできた。だからと言って一日を読書に費やす訳にもいかない。自由な時間があり過ぎるというのも如何なものかと感じ、パートの仕事を始めてみた。ふむふむ、休日や空き時間に本を読む。そんな寛ぎのひとときが丁度いい。さて、第2弾の発刊を知って慌てて読み始めた本書。悪くない。2021/11/09

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