新潮文庫<br> 女副署長 緊急配備(新潮文庫)

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新潮文庫
女副署長 緊急配備(新潮文庫)

  • 著者名:松嶋智左【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2021/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101020723

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内容説明

凶悪事件が長年起きていない佐紋署に、田添杏美副署長は異動した。だが赴任早々、山間部で殺人事件が発生した。おりしも隣接署で起きた事件で緊急配備の最中だった。ほぼ同時刻、港ではもう一つ事件が起きていた。被害者は、警官だった……。捜査に不慣れな署員もそれぞれの任務を果たしていくが再び事態は緊迫する! 危機の一瞬に警官の血が沸騰し、「それぞれの勲章」が熱く刻まれる傑作。(解説・西上心太)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

92
シリーズ第2弾。前作の署の不祥事の責任を取らされ小さな町に左遷された田添杏美副署長。はからずも署長が入院のため署長代理の立場に。凶悪事件の無い町に田添が赴任してきたとたん、殺人事件やら、警官が暴行を受ける事件が連続して起きる。嵐を呼ぶ副署長か。捜査に当たる警察官にも悩みや葛藤があり、それぞれに焦点を当てながら事件解明へと展開するストーリーに込められる意味が深い。捜査本部から来た一課の花野警部が、副署長の存在感を超えたりするので面白い。警察官の意地と矜持が見せる小さな町の大きな事件。続編を待つ!2021/06/13

ma-bo

85
女副署長シリーズ第2弾。前作で起こった署内で警察官が殺された事件の結果により、小規模な署への異動となった田添杏美。長年凶悪犯罪が起きてない地域で殺人事件が発生してしまう。「嵐を呼ぶ女」。作品としては謎解きよりも、様々な葛藤を持ちながら奮闘する脇役警官達の群像を楽しむ警察小説かな。前作で因縁のあった花野警部との関係の変化も。2023/04/06

さっこ

78
シリーズ第2弾、今作も面白かった。田添杏美が赴任した警察署は漁業と農業だけの小さな町。署長の入院により図らずも署長代理となった矢先に殺人事件が起き、警官が被害に遭う傷害事件などが重なっていく。シングルマザーや父親の介護に追われる巡査部長など、様々な悩みや葛藤を抱えた署員たち。地道な捜査を続けながら、小さな町の警察官たちの胸に去来するのはやはり警察官としての誇りと警察魂。最後は報われて本当に良かった。2021/06/15

papako

71
副署長田添杏美が帰ってきた!海岸線のある田舎佐紋署に飛ばされた杏美。昔の上司との再会、地元との密接な関係に驚いたり。そして赴任早々18年ぶりの殺人事件が!被害者は過去に大規模な詐欺事件を起こして服役していた。なぜ被害者は帰ってきたのか?犯人は?同時に起きた刑事致傷事件は?県警捜査一課に栄転したヒグマがやってきてまた同じ事件に向き合うことに。左遷先と言われる佐紋署の面々もいい味だしていた。犯人はクソだが、被害者の過去もやるせ無い。杏美の病院での一言が痛快です。また杏美とヒグマに会える日を楽しみにしています。2021/06/27

nemuro

63
連作短編集とシリーズ物が特に好きだ。そうなると数多のシリーズ物を抱えつつ並行的に読み進めることとなり、次巻まで相当な期間を置かざるを得ない。そんな中、前作から3週間での読了は割と珍しくジッと待てなかったようだ。今回、田添杏美警視は日見坂署から、より小規模な佐紋署の副署長へ。人口2万人余りの佐紋町。そうかぁ、富良野と同じくらいだが、富良野署は周辺の4町村も管轄してるから範囲は広いなぁなど、勝手に想像しながら堪能。序盤に幅広く布石を打っておき、いざ動き始めたら同時多発的に最後まで。<フロスト警部>を思わせる。2021/11/30

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