御城の事件~〈西日本篇〉~

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御城の事件~〈西日本篇〉~

  • ISBN:9784334790127

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内容説明

秀吉が一夜にして築いたとされる墨俣城。家康は、そこに一夜で天守を造ってみせるという。一夜城伝説に隠された秘密に迫る「幻術の一夜城」。三方を海や川に守られた船上城で、客人が怪死を遂げた。なぜ水のない場所で溺れ死んだのか? 名将・高山右近が解明に乗り出す「ささやく水」。日本各地の城を舞台にミステリー作家が競作する、シリーズ第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

103
時代ミステリ・アンソロジー。作家陣が本格ミステリの面々、それもひと癖ありそうな方々ばかり。中身も時代物としてのエンタメ性がありつつ、城を舞台とした不可思議な事件が盛り込まれ、どれも上手く仕上げられていて楽しめた。やはり怪しげということで忍者が大体出てくる。安萬:長編「滅びの掟」が面白かったが、こちらも人間味を感じさせる忍者の描き振りが良かった。岡田:仕掛けも巧いがこれは全部持っていかれた。森谷:水城作りの巧みさに感服。上手く活用。黒田:秀吉と家康の別の対決。二階堂:忍術連続バトルに伝奇ロマンで締めくくり。2020/05/06

雪紫

50
東日本の後にはこちらも。ぶっ飛んだ作風はなりを潜め・・・まあ、締めの二階堂さんは忍術の点でぶっ飛んではいるか。好みは秀吉の一夜城再現の解釈を描く「幻術の一夜城」とキリシタンが絡む「ささやく水」。2022/01/11

ポチ

50
西日本篇は全て実在した城を基にした話。帰雲城の事は別の作品で知ったが、その場所を見てみたいな。舟上城も興味を惹かれた。忍者の話が多かったがそれなりに楽しめた。2021/09/08

ふう

11
私の場合やっぱり歴史ものだと余計な情報に気を取られミステリー集中できないかもと実感した西日本編。選ぶなら「ささやく水」 かなあ。「小谷の火影」のお市がなんだか嫌だったw 2020/07/20

N.蘭子

5
東日本編と同時購入したけど、目的はこっちのメンバー。安萬・黒田の大仕掛けなトンデモトリックもよかったし、岡田秀文はさすが安定のうまさ。編者二階堂黎人は、忍者の技がさく裂で痛快。山田風太郎を彷彿とさせる。いずれも個性的で面白かった。2020/05/18

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