内容説明
『帰ってきたヒトラー』の著者が6年の沈黙を破ってついに発表した小説。数年後の欧州を舞台に、押し寄せる難民と国境を閉じるドイツ。何が、なぜ起こるのか、満を持して問う問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
202
図書館の新刊コーナーで見つけて、タイトルが気になり読みました。ティムール・ヴェルメシュ、初読です。タイトルから寓話的な小説かと思いきや、独逸の現在の難民問題に取り組んだ社会派の問題作でした。上巻ではまだ物語に入り込めません。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。2020/07/25
雅
46
難民問題をコミカルに描く。段々と盛り上がってきた。2021/01/10
ヘラジカ
46
アフリカの難民キャンプ・シティを舞台にした群像劇。テレビ局のキャスター、難民の青年、ジャーナリスト、ドイツ本国の政治家など、それぞれの思惑を持った人物の視点から物語は進行する。話題になった著者の前作は未読なので、なんとなくの印象からもっとスプラスティックな風刺劇を想像していた。思ったよりも真面目だけれど十分に面白い。大きな展開を見せるのは200ページ辺りからで上巻はまだまだ序章という感じ。詳細な感想は下巻に。2020/06/04
星落秋風五丈原
20
前作で大変な目にあったゼンゼンブリンク再登場。またもや災難に巻き込まれる。2020/08/17
こつ
11
空腹ネズミは難民満腹ネズミはドイツ人、あるいは空腹ネズミはハンサムな彼満腹ネズミはナデュシュか。満腹なうちは鷹揚にしていられるけれど、自分が空腹になる可能性を感じたら最後切り捨てることになるのか。先の展開が見えずドキドキのまま下巻へ。2020/09/18