内容説明
穏やかに過ごしたい高校生・小湊波人は、入学初めてのホームルームで、グラマラスながら紙袋を被り常にびしょ濡れのヤバい女子の後ろの席になってしまう。彼女の名前は紙山さん。恥ずかしさから紙袋を取れないという彼女の人見知りをなおそうと、面倒見がいいが制服にただならぬこだわりを見せる委員長新井陽向、魔法少女のパネルと喋っている天野春雨というどこか残念な美少女たちと『会話部』という部活を立ち上げることになり――。ちょっと残念な青春ラブコメディ、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
高校に入学して紙袋を被り常にびしょ濡れのヤバい女子・紙山の後ろの席になってしまった小湊波人。恥ずかしさから紙袋を取れない彼女の人見知りを直そうと会話部を作る青春ラブコメディ。身体能力の高さと人見知りのギャップが凄まじい紙山や、制服に異様なこだわりを見せるクラス委員長新井、魔法少女のパネルと喋るコミュ障・春雨といった異様に個性的すぎるヤバいヒロインたちと様々なことに挑戦していく展開は毎回斜め上でしたけど、そんな彼女たちも着実に成長して、紙山の紙袋を巡るエピソードもちゃんと回収していてなかなか面白かったです。2020/09/13
芳樹
37
普通の高校生活を送りたい小湊が入学式後のクラスで出会ったのは、グラマラスながら紙袋を被り常にびしょ濡れの紙山さみだれ。他人との関わりを苦手とする彼女の人見知りを何とかしようと、新井陽向、天野春雨という美少女2人とともに『会話部』を結成することになるのだが…。ヒロインが全員ヤベーやつ、というラブコメで大変面白く読みました。紙山さんの過去に迫るラストエピソードは王道ですがそれが良い。小湊君を中心とした3人との関係がどうなっていくのか。ヒロインたちの人物像がどう掘り下げられるのか。今後を楽しみにしています。2020/06/28
ナギ
31
紙袋を被ったヒロインに等身大のパネルと話す女の子に少し変な思考の女の子と主人公がコミュ障を直すために立ち上げたのが会話部だった。インパクトが強いキャラばかりのため読んでて退屈しない。少しずつ成長を見せる彼女達と、紙袋に隠された秘密が明らかになる展開は良かった。2021/03/13
サケ太
22
ちょっと(?)変わった少女たちとの独特な部活での学園青春もの、といえば使い古されたようにも感じるが、本当にヤバいヒロインたちなので、ここまで必要性のある部活というのもなんか新鮮。主人公の存在が本当に、必要。物語の上でも彼がいるから面白い。イラスト、すっごくいいよ。2020/07/13
ℳℯ
16
★★★☆☆ ぶっ飛んだヒロイン達と普通の男子高校生のラブ(?)コメディ第一巻。今まででなかなか無かったテイストだけあってとても面白かった。終盤の展開もベタであったはものの、この作品らしい終わり方だった。ただ、個性的すぎる他の二人に埋もれてしまっていた新井には、もう少し一捻り加えても良かったのではないかなあという印象。まあ一番目立っていたのはもちろん紙山さんなわけなのだが…。2021/03/22