内容説明
無謀極まるポートモレスビーの攻略作戦、悲劇のスタンレー山脈越えなどの戦地の実態を、生き残った兵士たちの証言と文書をもとに再現する。中国新聞に長期連載され、人間としての民衆の叫びと兵士の視点からの戦争記録として、大きな反響をよぶ。戦争の悲惨を訴え伝える、東部ニューギニア日本軍敗退の記録。悲惨な戦争実態と敗戦の真相を克明に追う、好評ドキュメント。激戦を闘った兵士たちの感動の記録。<「全滅篇」との2巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんこい
10
今だってなかなか旅行にもいかないような土地で何のための戦争かと思えば、またも登場するのは辻参謀の独断か。それにしても負けてもないのに撤退する羽目になり、食料はなく敵に包囲され、最後は戦争というより殴り合いという戦場はいったい何だろう。2018/03/16
Yoshiyuki Kobuna
7
進攻というほど進攻しないうちから、兵站が破綻をきたす。証言が広島の連隊ということで、自分にはいくらか馴染みがあり、当時の方々が朴訥に語る語り口が、生き延びたことをありのまま受け入れている、達観しているような証言ばかり。それとそうか、Tあんたか。2018/10/12
ヌンサ
0
「バンド・オブ・ブラザース」みたいにドラマ化したほうがいいと思う。カタルシスゼロの鬱シーンしかないけど…2022/05/31