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内容説明
1960年代後半、一人の少女が東宝から映画デビューを果たした。映画産業の斜陽化が指摘される時代、彼女はテレビの特撮ヒーロー番組『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊アンヌ隊員を演じることになった。やがてフリーの女優として、1970年代にはセクシー映画や実録ヤクザ映画でも活躍する。いまも新たなファンを獲得し続ける、女優ひし美ゆり子がその全貌を隠すところなく語りつくす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
21
清楚な印象でしたが、お色気も飄々とこなす彼女は意外と積極的で、したたかだったようですね。でもそれが悪く思えないのは、気さくで飾らない彼女の人柄によるものでしょう。本書は、多岐にわたる俳優や監督との意外なエピソードや裏話も盛り沢山で、読んでいて飽きません。そして当時の写真もふんだんに掲載され、彼女のピュアな美しさに驚くと共に、当時を知らない私ですが、何故か親しみと懐かしさを覚えました。その時々で華やかに映る万華鏡。彼女の人生は一見そう見えますが、何も飾らない、一人の普通の女性だったのかも知れません。2021/01/29
ヒデキ
10
映画からテレビへそしてネット時代へと活躍の場を移しながら生きてこられたひし美ゆり子さんへのインタビューを通じて映像の世界の流れを描いている一冊です。2020/01/20
ますりん
5
実はウルトラセブンのアンヌ隊員役以外はきちんと追いかけきれてなくて反省。 もともと東宝のニュータレント養成所出身(中川梨絵が一期下!)で、でもいろいろあって、荒木一郎さん同様に大手5社の映画会社を渡り歩いていて、当時の映画業界、そして映画の凋落とセットで成長していくテレビ業界の思い出話をものすごい記憶力で語りつくす。既に引退して久しいひし美さんからこれを引き出した樋口さんもスゴイ。実相寺昭雄監督はもちろん、小林悟監督、大島渚監督、石井輝男監督、藤田敏八監督といった異才の監督たちとのエピソードに感涙。2020/02/09
がんちゃん
3
とても良いものを読ませてもらいました。セブンファンでもアンヌファンでもないが、女優ひし美ゆり子の魅力が伝わってくる。女優の仕事から逃げようとしていた案外そんなだからこそその魅力が銀幕やブラウン管を通して素に伝わってくるのだろうか。P279のような企画があれば是非行きたいのだが。2020/12/31
パトリック
3
年齢がバレてしまうが、リアルタイムで「ウルトラマン」「ウルトラセブン」を観ていた僕は、アンヌ隊員のえも言われぬコケティッシュな魅力に圧倒された。ボーイッシュなフジ隊員(桜井浩子)では感じなかったものだ。それが、もともとアンヌを演じるはずの女優が他の映画に急きょ出演が決まったこと、ひし美がレギュラー出演していたテレビ連続ドラマが一クールで打ち切りになったこと、時間がなく前の女優のサイズに合わせた衣装を流用したためひし美には少し小さくて体のラインを強調することになったこと、という三つの偶然のおかげだったとは。2020/01/12
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