内容説明
プラネタリウムが謎を解く、「家族」と「神話」の物語がはじまる。都会の路地裏にあるプラネタリウム「三軒茶屋星座館」には、店主の大坪和真が語る星座の物語を目当てに、さまざまな客が訪れる。和真と双子の弟・創馬が面倒を見ている小学生の月子に関わる秘密がついに明かされる――。人生讃歌エンターテインメント急展開を迎える第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
40
予期せぬ別れに衝撃を受けました。やりきれない哀しみを背負う和真がこれまた辛かったです。ギリシャ神話を語って癒していくのが優しくてじんわりきました。血のつながりを超えた家族の新しい形を考えさせられます。2025/03/06
まさ
32
シリーズ3作目。シリーズ4作の”転”に当たるこの巻。大きな存在が失われ、それぞれに傷つき後悔しながらも、乗り越えて前向きになってきた矢先に・・、衝撃のラストでした。星座の解説は相変わらずの面白さです^^2019/08/18
ミホ
21
三軒茶屋星座館3作目。文庫結構しっかり待ってた!次の巻はもう出ているようで、買わねば。最終巻寂しいけれど。そしてこんなのどっかで泣くのだわと序章で引きずりまして、案の定だったのですが、辛い事ってあるのだなぁ。終わりも終わりでまた一物ありそうなところでしたが、今迄読んできてまさか三巻にこれぞ『転』とばかしな事が起こるとは思っていなかった。どうしてこんな悲しい事が起こらなきゃいけなかったのだろうかと打ちひしがれる。星座の話は奏太のツッコミ的確すぎて笑えるけど(春の牛祭りって)やはりあの賑やかさは忘れられない。2019/05/24
あっちゃん
20
いきなりの葬式帰りのシーンから!誰の葬式?と思ってたらまさかの!ハードな話の中でのカップル誕生は癒しだねぇ(  ̄▽ ̄)それにしても、毎回の星座話のゼウスさん、この言われ方が(笑)2019/06/04
霖 - rin -
17
ずっと文庫版出るの待ってて、やっと読めた。正直1.2巻の話ほぼすっ飛んでたけど、読み進めるうちに思い出すことができた。どの話を語るにしてもネタバレになるんだが、やっぱりギリシャ神話の話は面白いし、カズマってやっぱいい男だと思い返したり…残り30頁くらいの時は、あぁ今年最後の小説これでよかったって思えたんだけど、1番最後の頁を見た瞬間、『いや待って今年まだ終われない、4巻読みきらなくては』ってなってる。見たいテレビもあるのにどうしようか!!!!!!2019/12/31