宝島社文庫<br> 甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

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宝島社文庫
甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

  • 著者名:塔山郁【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 宝島社(2020/05発売)
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  • ISBN:9784299004758

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内容説明

ホテルマンの水尾爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。彼女は卓越した薬の知識を持ち、薬にまつわる不思議な出来事をいつも即座に解決してくれる。きちんと管理しているはずの認知症の薬が、一種類だけなくなってしまうのはなぜ? 筋トレに目覚めた友達が抱える悩みとは? いつものように毒島さんに薬の相談をする爽太だったが、ある出来事がきっかけで、彼女は「今まで自分は薬の知識をひけらかしていたのではないか」と悩むように。心配する爽太だったが、さらに、偶然出会った小説家志望の男・影山から「毒島さんに交際を申し込もうと思っている」と言われ……!? 生活に役立つ薬と健康の知識も満載の薬剤師ミステリー第2弾! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mint☆

168
シリーズ第二弾。今作も薬から事件を解決していく毒島さんが素敵。薬剤師の裏側や薬の副作用や意外な使い方が知れて面白かった。麻雀はさっぱりわからないのに描写が長くて困惑したけどちゃんと必要だった。ところで水尾くん、もうちょっと頑張れ!と言いたくなる。もどかしいなぁ。2021/04/13

ひさか

150
2020年5月宝島社文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。知識と薬は使いよう、薬は嘘をつかない、薬剤師は未病を治す、毒をもって毒を制す、の4つの連作短編。少し無理やり感やわざとらしさはあるものの、毒島さんの推理と聡太くんの絡みが楽しく面白い。2022/07/22

kk

134
薬剤師さんがさまざまな謎に挑むミステリー・シリーズの第二作。本作でも、薬や病気などに関するあれこれがてんこ盛りです。知らなかったことを教えてもらってるみたいで、読んでて楽しかったです。特に「筋肉は裏切らない」的な筋トレのお話は、最近リングフィット・アドベンチャーに入れ込んでるkkには大いに刺激になりました。他方で、麻雀に関するくだりは、読んでてかるく苦痛を感じました。2021/09/05

五右衛門

123
読了。薬剤師シリーズ第2弾かな。相変わらず主人公が毒島さんのことを好きなのに中々進展しません。日常に隠れた疑問を薬剤師の眼で解決します。短編に出てきましたがトリカブト毒を消すにはフグ毒を用いる。けれど終わりがない。又、子供を飛行機で寝かし付ける為に本来と違う薬を処方してもらうとか薬とは怖いものだな(たいしたもんだな~)と思いました。他の薬の蘊蓄も気になりますよね。続編も積んでいます。楽しみです。2022/04/14

エピファネイア

104
薬剤師毒島花織の名推理シリーズ第二弾。薬オタクの薬剤師という設定が新鮮で前作は非常に面白く読んだ。ホテルマンの水尾爽太との恋の行方も気になり第二作を楽しみにしていた。本シリーズは花織が安楽椅子探偵のように爽太から聞いた話をもとに推理を働かすというもので今回もまずまず面白かった。しかし若干マンネリ気味で二人の関係もほとんど進展がなかったのでちょっとがっかりかな。蘊蓄という意味ではトリカブトとフグの毒に関する話は面白かった。昔トリカブトで奥さんを殺害する事件があったが、推理小説を地でいくトリックにはびっくり。2022/10/17

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