内容説明
歴史小説界に風穴をあけんとする作家集団「操觚(そうこ)の会」による
伝奇時代小説アンソロジー「妖(あやかし)ファンタスティカ」の第2弾が登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
9
伝奇を機軸にして集まった作家の書き下ろし作品集。自分が思う伝奇とは違うかな、というものもあるけれど、いずれもスーパーナチュラルの要素は含むので、大枠としては合っていると思う。基本的には伝奇は長編だと思うし、今の時代に伝奇が流行るのかわからないけど、一定の需要はあると思うので、これからも続いて欲しい。ちなみに昔伝奇Mと言う短命の雑誌があったけど、忘れられているんだろうねー。2019/12/26
紫
4
伝奇小説アンソロジーシリーズの第2集。全十一編の収録作は古代から1920年代まで設定年代の幅が広く、現代が舞台のホラーやサスペンス小説なんかもあります。それぞれ10~15ページ程度のボリュームなのでどうしても全体に薄味な印象はぬぐえず、そんな中で異常に密度が濃い鷹樹烏介「人穴妖異譚」、完成度の高さで彩戸ゆめ「にっかり青江」の二作が傑出しているかと。そして、インパクトの強さでは何といっても獅子宮敏彦「推古朝魔獣騒動記」。海からやってきて口から火を吐く魔獣「ガジィーラ」って……(笑)。星4つ。2021/10/12
5〇5
2
「ルネッサーンス!書下ろし伝奇小説アンソロジー第2弾!」 「読みたかった一冊なのよね。でも、”伝奇”の範囲が広くなってきたみたいね」 「確かに。歴史や民俗学を基調とする伝奇時代小説と思ってたんだけど、現代版のホラーやゴーストストーリーも含まれてるよね」 「お気に入りの作品は有りなんだけど、それより”時代”の括りの方向性がどうなるのかが気になるわね」2023/06/04