内容説明
「僕は負けない!」
強くなる――それだけに憧れ、少年は闘いを挑む。
シロ・アカ、片方だけ読んでも面白い!
切なさが胸を打つ、青春拳闘【ボクシング】書き下ろし!
月城四六――シロには親友がいる。正義感が強く一本気な暁、アカだ。だが、仲互いをしたまま、アカは遠方に転校してしまう。
それから数年。シロは天才ボクサーとなった彼の姿を動画で目にした。家庭にも学校にも居場所のないシロは、アカの強さに憧れ
ボクシングを始める。いつかもう一度、親友と巡り会うために。
汗と涙と感動の青春小説《シロの篇》《アカの編》二冊同時刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
小学校の頃、シロと仲違いしたまま引っ越してしまった親友のアカ。数年後、天才ボクサーとなった彼の姿を動画で目にしたシロが、その強さに憧れ自分もボクシングを始める青春小説。家庭崩壊、学校でのいじめで追い詰められていたシロと、ボクシングの基礎を教えたレンの邂逅。力を出し切れないシロを変えた元いじめの主犯・守屋の想い、そして圧倒的な強さを見せるアカとの対戦という目標があって、何度も挫折してくじけそうになりながらも、周囲に支えられそのたびに這い上がって立ち向かったシロが迎えたその結末にはぐっと来るものがありました。2020/05/05
タカギ
27
スポーツ×青春=控えめに言って最高。月城四六は内気で友達がいない。たった一人いた親友は、四六が裏切ったせいで絶交されたまま離別した。家庭にも学校にも居場所がない四六は、天才ボクサーとなったかつての親友の姿をネットで見つけ、自らもボクシングをはじめる。四六(しろう)だから「シロの篇」。親友の名前は暁(あかつき)で「アカの篇」。シロの暗黒の中学時代を支えたのは、ボクシングとアカへの憧れ。それでもその我慢強さは異質だと私は思った。高校に入ると潮目が変わり、スポーツ小説の楽しさが味わえる。「アカの篇」へGO!2021/02/19
ともりぶ
5
親友だったアカとシロが絶交した後、いろいろあってボクシングで再会する青春もの。つらい小中学校生活を乗り越えて、良い師や仲間と共に闘ういい話なんだけど、ボクシングが苦手な自分には素直に頑張れと思えないので微妙。(といいつつアカも読む)2020/07/28
tak
2
【20-53】読了。シロ視点の進行。それなりに補完してて良いのだけど、別視点の話って必要なのかなぁと思ったり。2020/11/29
chisarunn
1
でもってシロですが、この子のほうが優しいと言う設定なので読者にも優しい。家庭内暴力はちょっと強引だが現代では珍しくないし。部活に入ってからはおお青春、となごめる。こちらのほうが試合シーンの描写が細かい。「これがボクシングか。これがボクシングなんだ。」いやあ、巻き込まれますね。もちろん自分、人を殴ったことなど一回もありませんが。血を…心を熱くさせる小説です。2021/04/21